月曜日(5月9日)のロイヤルオペラハウス恒例のランチタイムリサイタルは、Robert Murray(写真)という1976年生まれのテノール歌手とDavid Gowlandというピアニストによるシューベルトの表題の曲でありました。
部屋は4月26日のブログでご紹介したCrush Roomですが、オペラハウスのWebに写真がありましたので転載します。この写真に写っているテーブルと椅子を全部撤去して椅子を並べて演奏会場にします。約140名が着席できるということです。 彼は昨年、ロイヤルオペラのLa TraviataでGastone役を演じてデビュー。その後いろいろなオペラで主に脇役を歌っています。歌曲では、この水車屋をCDに録音したばかりで、今年発売されるとのこと。2004年には日本でザ・シクスティーン合唱団とヘンデルのメサイアに出演したそうなのでご存知の方もいらっしゃるでしょう。 さて、今日のリサイタル、聴衆としてはブラボーです。表情も身振りも各歌の内容に合わせて演技するというオペラ歌手らしいパフォーマンスで歌の意味していることがとてもよく理解できました。ほんの数メートル先で演奏するという小さな部屋はいいですね。声質はやや硬質というところで、特に特長ある魅力というものには欠けるかもしれませんが気持ちよく音楽に没頭させてくれます。全20曲を休みなしに一気に歌ったせいか時たま声が霞む場面がありましたが、実演ではまあやむをえないことだと思います。 このような質の高いリサイタルが無料で提供されているのはほんとにありがたいことで、もし彼のCDが今出口で販売されていたら入場料代わりに買ったのに、と思ったくらいです。
by dognorah
| 2005-05-10 00:54
| コンサート
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ロンドンに在住です。オペラ、バレー、コンサート、美術展などで体験した感動の記憶を記事にし、同好の方と意見を交わしたいと思っています。最新の記事はもちろん、過去の記事でもコメントは大歓迎です。メールはここにお願いします。
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