ドン・ジョヴァンニ

2012年1月21日、ROHにて。

Wolfgang Amadeus Mozart: Don Giovanni

Director: Francesca Zambello
Conductor: Constantinos Carydis

Don Giovanni: Gerald Finley
Leporello: Lorenzo Regazzo
Donna Anna: Hibla Gerzmava
Donna Elvira: Katarina Karnéus
Don Ottavio: Matthew Polenzani
Zerlina: Irini Kyriakidou
Masetto: Adam Plachetka
Commendatore: Marco Spotti
Royal Opera Chorus
Orchestra of the Royal Opera House

これが今年見る最初のオペラとなりました。
このプロダクションを見るのは2008年以来です。もう5-6回は見たでしょうか。
今回の歌手陣は名前的にはやや地味かも知れませんが、なかなか上手くて、特に女声陣は大変よかったと言えます。
まず、ドンナ・アンナを歌ったグルジアのソプラノ、ヒブラ・ゲルツマワは2008年の「エフゲニー・オネーギン」ですばらしいタチアナを披露してくれた人ですが、今回もかなり満足できる歌唱でした。時折高音部がほんの少し金属的な響きになることを除けば柔らかい美声が心地よく伸びて大いに楽しめました。
ドンナ・エルヴィーラを歌ったスエーデン人メゾのカタリーナ・カルネウスは初めて聴く人だと思いますがスムーズで美しい声がよく響いて文句なし。この人は演技もなかなか上手い。
ゼルリーナ(舞台ではこう発音していました)役のギリシャ人ソプラノ、イリーニ・キリアキドウも愛らしい姿と初々しい歌唱がこの役にぴったりと思わせるもので、初見参ながら印象に残る人です。この役は当初Lucy Crowが歌うことになっていましたがいつの間にか交代していました。
男声陣の方では、タイトルロールのジェラルド・フィンリーが相変わらず安定した歌唱でこれも文句なし。髭をつけていつもの顔が隠れているのもよかった。
対して、レポレロ役のロレンツォ・レガッツォがやや元気が無く、声があまり出ていない印象です。カタログの歌も退屈そのもの。この人の過去の印象からするとかなり不満ですが、どこか調子が悪かったのでしょうか。
ドン・オッタヴィオ役のアメリカ人テノール、マシュー・ポレンザーニはお馴染みの歌手ですが相変わらず柔らかいタッチのよく伸びる高音がすばらしく、ブラヴォーです。
マゼット役のチェコ人バスバリトン、アダム・プラチェッカはこれまで何度も経験していますが相変わらず安定していて上手い歌唱でした。割とハンサムなのでゼルリーナ役とはお似合いのコンビでした。
騎士長役も声がよく出ていて満足。
ギリシャ人指揮者コンスタンティノス・カリディスは以前ROHで「カルメン」を振ったことがありますが、そのときはろくに聴いていなかったので今回がほとんど初めて経験したことになります。まだ40歳にもなっていない若い人ですが颯爽としたモーツァルトがなかなか心地よく、指揮者としてはなかなか出来る人という印象です。
ということで歌手、管弦楽と総体的にすばらしい音楽を堪能いたしました。

Hibla Gerzmava & Matthew Polenzani
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Katarina Karnéus
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Irini Kyriakidou & Adam Plachetka
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Gerald Finley & Constantinos Carydis
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Marco Spotti & Matthew Polenzani
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Lorenzo Regazzo
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by dognorah | 2012-01-23 20:19 | オペラ
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