English Chamber Orchestraのコンサート

2011年12月1日、Cadgan Hallにて。

Paul Watkins: conductor
Igor Levit: piano

Programme:
WAGNER: Siegfried Idyll
BEETHOVEN: Piano Concerto No. 3 in C minor, Op. 37
BRITTEN: The Young Apollo (for piano and string orchestra)
BEETHOVEN: Symphony No. 2 in D, Op. 36

1曲目のヴァーグナーは特に好きな曲でもないので聞き流していましたが、ポール・ワトキンスという指揮者はなかなか頑張る人らしく、退屈にならないような配慮が随所に感じられる好演でした。テンポは頻繁に変えるし、メリハリも効いてます。それでいて叙情的なところは十分に歌わせるので好感が持てました。多分彼を聴くのはこれが3度目ぐらいですが、この時点で若手成長株という印象を持ちました。

ベートーヴェンのピアノ協奏曲は先日5番を聴いたばかりですが、今日の第3番は管弦楽もピアノも無骨とも思える男性的な表現(元々そういうタイプの曲とは思いますが)でした。ロシアの若手ピアニスト、イーゴール・レヴィットは普通に腕の立つ人で、特にめざましい印象はありませんが管弦楽と共に構成のしっかりした演奏で十分にこの曲の魅力を堪能できました。

3曲目のブリテンは弦楽器群とピアノによる演奏で、ピアノは2曲目と同じ独奏者が受け持ちました。曲自体は繰り返しが多いものの溌剌として深みのあるピアノが聴けるもので、1曲目のヴァーグナーよりは楽しめました。ピアニストは譜面を見ながら演奏したのですが、テンポが速いせいか曲の長さ(10分乃至15分程度)に比べてページ数が多く、譜めくりの人はほとんど席を温める暇がないほど忙しい思いをしていたのが笑えます。

最後の曲は1曲目と同様指揮者の特徴がよく出た演奏でした。しかしこれだけ続けて自分の持ち味を露出してしまうと聴く方はやや辟易してくるということをこの人は知るべきでしょう。隙のない密度の濃い演奏なんですが聴いていてちょっとしんどくなってきました。上記の若手成長株という印象は取り消しです(笑)。リーダーシップはいいものを持っているんですが。
[PR]
by dognorah | 2011-12-03 03:16 | コンサート
<< バレー「眠れる森の美女」 LPOのコンサート >>