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カタラーニのオペラ「ラ・ワリー」

2011年8月5日、オペラ・ホランド・パークにて。

Alfredo Catalani: La Wally

Conductor Peter Robinson
Director Martin Lloyd-Evans
Designer Jamie Vartan
City of London Sinfonia

Wally: Gweneth-Ann Jeffers
Stromminger: Stephen Richardson
Afra: Heather Shipp
Walter: Alinka Kozari
Hagenbach: Adrian Dwyer
Gellner: Stephen Gadd
Il Pedone: Charles Johnston

あらすじ
オーストリアのチロル地方にある村が舞台。Strommingerの誕生日を記念して村の人たちが彼の家に集まり、射撃大会を催している。そこにHagenbachに率いられた別のグループが参加する。彼らは熊を射止めたHagenbachの射撃の腕を褒め称え、彼もそれを自慢げに吹聴することがStrommingerの癇に触り、それを揶揄することで二人の間に諍いが生じる。挙げ句の果てにHagenbachはStrommingerを侮辱して出て行く。しかしその様子を見ていたStrommingerの娘WallyはHagenbachに恋心を抱いてしまう。それを察した父は以前から彼女を愛しているGellnerと結婚することを命令する。彼女は彼と結婚するくらいなら家出した方がましだと言って出て行ってしまう。
父が死んだ後彼女は遺産を引き継ぎ、一人で豊かな生活を送っていたが、村祭りの時にHagenbachに会えることを期待してパブに行く。彼はそこにいたがすでにパブの女将Afraと婚約している。彼女は女将に言いがかりをつけてひどく侮辱するが、Hagenbachは逆に彼女とキスできるかどうか他の男たちと掛け、言葉巧みに彼女を誘ってキスを果たし、掛け金を得る。それはAfraのための仕返しだったことに腹を立て、WallyはGellnerをけしかけてHagenbachを殺させようとする。
しかし家に帰って冷静になった彼女は自分の行動を激しく反省する。そこにGellnerがやってきて、彼を襲って谷底に投げ入れたと報告する。パニックになった彼女は直ちに現場に駆けつけ、重傷のHagenbachを助け上げる。
月日が経ち、ひとりぼっちで自分に嫌気がさした彼女は雪の山の上の小屋に引きこもり、自殺を考える。そこに傷も癒えたHagenbachが現れ、麓に降りて祭りを楽しもうと誘う。一縷の希望がわいてきた彼女はそれに従うが、山を下りる途中に雪崩が起きてHagenbachはそれに飲まれる。それを見てすべての希望を失ったWallyは自身を谷底に投じる。
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アルフレード・カタラーニのオペラは初めて聴きました。今回の公演も歌手たちの歌唱や演技がなかなかのもので、初めて聴くカタラーニのこの音楽もすばらしくて大変楽しめました。
タイトルロールは太り気味の器量の冴えない黒人ソプラノで演技もあまり上手くないのですが歌はすばらしく、なるほどこれがあるから抜擢されたのかと納得する出来でした。
テノールのHagenbach役も負けず劣らずの美声だったし、バリトンのGellner役はテノールを食うぐらいの立派な歌唱でした。それもそのはず、つい先日の「トリスタンとイゾルデ」ですばらしいクルヴェナール役を歌った人ですから。父親役は歌もさることながら演技が大変上手く、感心しました。
他の女性歌手Afraとズボン役Walterはまあまあの歌唱。
ピーター・ロビンソン指揮のシティ・オヴ・ロンドン・シンフォニアは美しい演奏でカタラーニの良さを十分伝えてくれました。
舞台はテーブルや椅子以外はほぼ裸で、大きなキャンヴァス地の生地で雪や雪山を表現するというチープ路線ながらオペラの内容はそこそこ表現されていました。

今日はまあまあの温度で、前回のように寒い思いはせずに舞台を楽しめたのはよかった。

カーテンコールの写真。左からHeather Shipp、Stephen Richardson、Stephen Gadd、Gweneth-Ann Jeffers、Adrian Dwyer、Alinka Kozari。
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主役二人。
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by dognorah | 2011-08-10 08:10 | オペラ
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