ダルカンジェロのドン・ジョヴァンニ (コンサート形式)

2011年7月21日、バーデン・バーデンFestspielhausにて。

Wolfgang Amadeus Mozart: Don Giovanni KV 527

Yannick Nézet-Séguin: Musikalische Leitung
Diana Damrau: Donna Anna
Joyce DiDonato: Donna Elvira (エリーナ・ガランチャの代役)
Ildebrando D'Arcangelo: Don Giovanni
Luca Pisaroni: Leporello
Rolando Villazón: Don Ottavio
Mojca Erdmann: Zerlina
Konstantin Wolff: Masetto
Vitalij Kowaljow: Komtur (トーマス・クヴァストホフの代役)

Mahler Chamber Orchestra
Vocalensemble Rastatt

ダルカンジェロのドン・ジョヴァンニは2006年にコンサート形式で聴いており、今回もコンサート形式なのでオペラ舞台での演技はまだ見たことがないです。でも、今回も以前と同じく彼の歌唱にはしびれました。現代最高のドン・ジョヴァンニ歌いと言えるかも知れません。生粋のイタリア人だし。引き締まった声は艶があって魅力的で迫力も満点、各アリアのニュアンスの表現も言うことなしでした。最近モーツァルトのアリア集CDを出したそうですが、聴いてみたいですね。

レポレロ役のピサロニはちょっと真面目すぎてややこの役に合っていないという感じですが、声や歌は相変わらずよい印象を与えてくれます。

オッタヴィオ役のビリャソンはこの前のヴェルテルと同様まだセーヴ気味の歌唱ながら、まあまあ。本調子じゃないから仕方がありませんが、以前聴いたことのあるミチャエル・シャーデには及びませんね。

その他の男声陣では騎士長役はごく普通、マゼット役が一番印象が薄い歌唱でした。

女声陣ではドンナ・アンナ役のダムラウとドンナ・エルヴィーラ役のディドナートは秀逸。ダムラウは産後の肥立ちがよくて大変丸い顔だったので最初は誰かわかりませんでした。でもすばらしい声を聴いて彼女と認識できました。何とか元の体型に戻って欲しいものです。

ディドナートがまた全く隙のない凄い歌唱で、ガランチャでなくても十分満足できました。ドレスは孔雀かなにかの地模様の入った凝った生地で口紅もそのドレスと同じ色にして、おしゃれーという感じです。

ツェルリーナ役のモイカ・エルトマンは初めて聴く人ですが、同行したダルカンジェロファンの友人によると現在DGが一生懸命売り出し中の若い歌手だそうです。長身のスマートな体型で愛らしい顔をした人ですが、声はやや細くあまり声量はなさそうです。しかし、この役には悪くなく十分歌唱を楽しめました。背中丸出しのドレスがセクシーです。

以上、歌手の出来をABCでランク付けすると、
ダルカンジェロ: A+
ピサロニ:A
ビリャソン:A-
ヴォルフ:B
コヴァリョー:B+
ダムラウ: A+
ディドナート: A+
エルトマン:A-

ヤニック・ノゼ=セガン指揮するマーラー室内管もすばらしい演奏で歌手たちをしっかり下支えしていました。いい歌手にいいオケがあってこそ今夜の感動があったのでした。

余談ですが、8時から始まる演奏の数時間前に劇場の向かいにあるイタリアレストランで食事したのですが、私たちが席についてすぐにビリャソンが奥さんと子供たちを連れて入ってきました。友人がいち早く見つけて会いに行ったので私も追いかけて行って握手してもらいましたがとても気さくな人です。なおこのレストランは2年前に試してとてもおいしかったので今回も行ったのですが、相変わらずの味でとても満足しました。ハウスワインも安い割にとてもおいしい。


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by dognorah | 2011-07-28 05:54 | オペラ
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