ゲオルギューのトスカ

2011年7月14日、ROHにて。

Director: Jonathan Kent
Conductor: Antonio Pappano

Tosca: Angela Gheorghiu
Cavaradossi: Jonas Kaufmann
Baron Scarpia: Bryn Terfel
Spoletta: Hubert Francis
Angelotti: Lukas Jakobski
Sacristan: Jeremy White
Sciarrone: ZhengZhong Zhou

今年のトスカ公演はダブルキャストが組まれていて、最初の組み合わせマルティナ・セラフィン、マルチェロ・ジョルダーニ、ユーハ・ウーシタロの出演分はすでに記事にしました。

ゲオルギューがこのプロダクションに出演したのを見たのはプレミエの時の2006年6月(アルバレスと共演した回ニコラ・ロッシ・ジョルダーノと共演した回があります)、デボラ・ヴォイトの代役で出演した2009年9月に次いで4回目です。いつもすばらしい歌唱を聴かせてくれていましたが、今日は特によかったのではないかと思いました。「歌に生き、愛に生き」での絶望的な感情表現が非常にすばらしく感涙ものでした。

カウフマンは2008年6月にミカエラ・カローシと共演したとき以来2回目ですが、こちらも今日は歌のうまさに心底感嘆しました。力強く声を出す部分と弱音部との対比を際だたせながらニュアンス豊かな歌唱で心に訴えてきました。彼を初めて聴いた2004年11月の「ツバメ」で感心した彼の歌唱はその後いろいろ聴いてもあまり心に迫るものがなかったのですが、今日はようやく最近の彼の歌唱の良さがわかった気がしました。演技もとても上手くて第3幕の例のアリアでは舞台中央に突っ立って歌うのではなく、両膝をついたまま柱にもたれたり離れたりしながら身振りで不運な境遇を表現していましたが、さすがの演技と思いました。

ブリン・ターフェルはプレミエの時以来の出演と思いますが、好調な声だったし相変わらず悪役はお手の物で演技も非常に上手かった。
パッパーノの指揮はドレスリハーサルの時と同様すばらしいもので言うことなしです。

それにしても偉大な歌手3人が揃って好調でオペラ自体が格段の高みに達していると実感できる幸せな夜でした。当分こういう組み合わせはないでしょうから、暫くこのプロダクションは見なくていいかなと思っています。

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by dognorah | 2011-07-16 08:44 | オペラ
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