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チェロのコンサート – ハイドパークチャペル

今日はロンドンは真夏のような暑さでした。
そのなかで、恒例の無料コンサートに行きました。
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このチャペル、今まで何度かコンサートの感想をアップしていましたが、外観は写真の通りです。Exhibition Roadに面していて、科学博物館の向かいにあります。ご覧の通りとてもモダンな教会なのです。

今日の演奏者
 チェロ:Charles Watt
Guildhall School of Music and Dramaの上級クラスに在籍するも、既にロイヤル・フィルなどとの共演経験もある。活動は欧州だけでなく北米にもまたがっている。

 ピアノ:Charles Economou
8歳よりピアノを弾き始め、学業の傍ら独奏やアンサンブル活動に精を出していたものの音楽専門教育はケンブリッジ大学卒業後で現在も続いている。レパートリーはバッハからブーレーズまで幅広い。

曲目
 J. S. Bach:Cello Suite No.5
熱演であった。鼻息荒く各フレーズを入魂の表情で弾いていく。厳しい音だ。しかしあまり私の心の中に入ってこない。理由はよくわからない。

 Franz Liszt:La Lugubre Gondola
これはピアノ伴奏つきである。はっとするような美しいフレーズがあり、まずピアノで奏でられてその後チェロが追いかけるというところがある。いい曲だ。さっきの無伴奏と違ってチェロも豊かで美しいメロディを奏でる。ピアノとの掛け合いが面白い。

 Robert Schumann:Adagio and Allegro
とてもロマンティックで美しい曲。これもピアノ有らばこそという感じだ。ふくよかなチェロ独特の音が心地よい。バッハと違ってチェリストものびのびと音楽しているという印象である。恐らく彼としては最初のバッハの曲が最も重要な曲であったに違いないと思う。しかし、私は後の2曲で彼の実力といい音楽を認識できた気がする。

ピアニストはとても音楽性豊かな人という印象を受けた。好きで音楽をやっていたけれど、メインではケンブリッジ大学で数学を専攻していたという経歴が何か影響を与えているのかもしれない。

このハイドパークチャペルコンサートの5月の予定は次の通りです。(予約不要、入場無料)
5日(木) 1pm Alexandra Trio(クラリネット、ヴィオラ、ピアノ)
12日(木) 1pm フルートとピアノ
19日(木) 1pm ソプラノ独唱
by dognorah | 2005-05-01 06:58 | コンサート | Comments(0)
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