マクヴィカーの「アイーダ」はやっぱりすばらしい

2011年3月11日、ROHにて。

Aida: Opera in four acts
Music: Giuseppe Verdi
Libretto: Antonio Ghislanzoni

Director: David McVicar
Conductor: Fabio Luisi

Aida: Liudmyla Monastyrska
Radames: Roberto Alagna
Amneris: Olga Borodina
Amonasro: Michael Volle
Ramfis: Vitalij Kowaljow
King of Egypt: Brindley Sherratt
High Priestess: Madeleine Pierard
Messenger: Steven Ebel

昨年4月以来の再演です。出演者はすべて昨年とは違っていますが、今年の方が遙かにいいです。
まずタイトルロールですが、昨年と同じミカエラ・カローシの予定だったものが、リハーサルが済んでから妊娠を理由に降板(随分不自然ですね)して、ウクライナ人のリュドミラ・モナスティルスカに変わったのでした。この人は5月から6月にかけて再演される「マクベス」に夫人役として出演する予定の人だったのですが、一足早くROHデビューとなりました。上記の事情でリハーサルには出ていないのでこの日が観客の前で歌う初日になりました。そのせいか第1幕は緊張したのでしょうあまりよくなかったです。ごく普通のソプラノさんという感じで、声があまり出ていませんでした。アリア「勝ちて帰れ」も拍手はぱらぱら程度。ところが第2幕になると俄然声が出るようになり、そのまま最後まで好調な歌唱で、この声なら昨年のカローシよりずっといいです。アムネリスを歌ったボロディナと体格はほぼ同じで恋敵同士が太太コンビとなるのがちょっとなんですが。

そのボロディナも第1幕からいつもの通り快調に歌っていました。髪型も含めて昨年より顔のメークがまともになっているのは歓迎です。昨年はちょっとひどかったですから。

ラダメスを歌ったアラーニャもこのところの快調を維持していて、昨年のアルバレスとは大違い、すべてのアリアを気持ちよく聴けました。

国王もランフィスもなかなかしっかりした歌唱で文句なし。脇役陣で凄かったのがアモナスロを歌ったミチャエル・フォレで、こんなに完璧な歌唱は聴いたことがなく、私の経験した過去最高のアモナスロでした。

指揮のルイージはどこかで聴いたなと思ったら2008年4月にドレスデンで「リゴレット」を振った人でした。あのときと同様すばらしい指揮で、ためが十分にある指揮ぶりがこのオペラにとてもよく合っています。ただ、オケの音に関しては昨年のルイゾッティの方がよかった。昨年のAmphitheatreと違ってオケの真横の席だったからかも知れません。

今回は舞台近くで見たのですが、マクヴィカーの演出やFin WalkerのChoreographyもより細かく見えて更によく理解できました。全くゆるみのない、目をそらさせない舞台は本当にすばらしく、改めて感心しました。

カーテンコールの写真
Borodina, Alagna, Monastyrska, Volle and Sherratt
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Liudmyla Monastyrska
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Roberto Alagna
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Olga Borodina
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Fabio Luisi
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by dognorah | 2011-03-13 08:19 | オペラ
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