ロイヤルオペラハウスの新作オペラ「アナ・ニコール」

2011年3月1日、ROHにて。

Anna Nicole: Opera in two acts
Music: Mark-Anthony Turnage
Libretto: Richard Thomas
Director: Richard Jones
Conductor: Antonio Pappano

Anna Nicole: Eva-Maria Westbroek
Old Man Marshall: Alan Oke
The Lawyer Stern: Gerald Finley
Virgie: Susan Bickley
Cousin Shelley: Loré Lixenberg
Larry King: Peter Hoare
Aunt Kay: Rebecca de Pont Davies
Older Daniel: Dominic Rowntree
Blossom: Allison Cook
Doctor: Andrew Rees
Billy: Grant Doyle
Mayor: Wynne Evans
Runner: ZhengZhong Zhou
Daddy Hogan: Jeremy White
Gentleman: Dominic Peckham
Trucker: Jeffrey Lloyd-Roberts
Deputy Mayor: Damian Thantrey
その他大勢

ROHの委嘱作品。プレイボーイ誌でモデルをしていたAnna Nicole Smithの生涯をオペラ化したものらしい。コメディ調で書かれている。
音楽はなかなかよくできていると思うけれど、オペラとしてはあまり感心しない。エンターテインメント要素が強く、ウエストエンドのミュージカルとしてならかなり楽しめる作品だろう。
上の配役陣を見てもわかる通り、登場人物がやけに多く、もう少し整理してもらいたいものだ。
主役のエファ=マリア・ウェストブルックは好演で、ほとんど出ずっぱりで喉の負担は相当なものだろうが最後までへたれなかった。ただ、脂肪が付き放題のおなかや腰回りのシェイプをホットパンツやTシャツであられもなく披露するのはどうもねぇ。よくやるよという感じ。
歌手は主役を含めすべてよかったけれど、通常のオペラと違って特に高音や難しいテクニックは必要なさそうな印象だったので歌手にとっては楽勝かも。パッパーノは例によってぶつぶつ声を出しながらかなりのめり込んだ指揮で、力を入れているのがよくわかった。
台詞は中身はたいしたことは言っていないもののやたら多くて、非英語圏の人には聞き取りが難しいし、長くて早く変わる字幕を読むのが一苦労。
新作オペラということで当初は切符の売れ行きが悪く、途中で平土間70ポンドの席を10ポンドで学生に叩き売ったおかげですべて満席の盛況。それもあってか客層はいつもと違って若い人たちが多かった。プロダクションとしてはかなりお金をかけており、いつもの伝統的な緞帳を取り外してすべてこのオペラ専用のものを作っていたし、会場のあちこちに主人公の顔を貼り付けたりと、ポップな雰囲気を精一杯演出していた。
これは再演されるかも知れないけれど、多分私はもう行かないだろう。

Eva-Maria Westbroek
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Gerald Finley、左側はお母さん役Susan Bickley。フィンリーは歯を真っ白にする何かをつけており、ひょうきんな顔に仕上げていた。
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ウェストブルックの隣が作曲家のMark-Anthony Turnage
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by dognorah | 2011-03-04 02:47 | オペラ
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