トーマス・ハンプソン+クラウス・フローリアン・フォークト+アントニオ・パッパーノ

2011年2月27日、カドガン・ホールにて。

At Gadgan Hall on 27 February 2011
Orchestra of the Royal Opera House
Antonio Pappano: Conductor/Piano
Thomas Hampson: Baritone
Klaus Florian Vogt: Tenor

Programme:
Mahler: Piano Quartet Movement in A minor
Wagner: Siegfried Idyll
Mahler: Das Lied von der Erde (chamber version, arranged Schoenberg completed Rainer Riehn)

ROHオケといってもトップ奏者だけを集めた室内楽の趣です。マーラーの「大地の歌」もシェーンベルクとリーンによってアレンジされた室内楽ヴァージョンでした。

最初の曲はヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピアノによる短い4重奏です。マーラーの室内楽なんて珍しいと思いますが、結構楽想に富んだしっかりした音楽でした。
二曲目の「ジークフリート牧歌」も各セクション最小限の室内楽版ですが、さすがにトップ奏者だけによるアンサンブル、この編成でも十分楽しめる密度の濃い演奏でした。
最後の曲は室内楽ヴァージョンに加えてアルトの代わりにバリトンが歌う珍しいもので(テノールのパートはそのまま)私は初めて経験しました。でも、ハンプソンの歌唱は十分すばらしく、特にアルトにこだわる必要はないと感じました。何と言っても曲全体に力強さがみなぎります。またテノールのフォークトが声量たっぷりで、男声二人の声が狭いカドガンホールに充ち満ちてすばらしく質の高い音楽となりました。今まで何度かアルトで聴いてきましたが、やはりテノールも大変重要であることを確認した次第です。フォークトはつい先日バルセロナでパルシファルを聴いたばかりですが、24日の公演の後は28日までなく、その間を縫ってロンドンに飛んできたのでした。翌日に時差1時間を移動してまたパルシファルを歌うのは少々きついでしょうけれど。それにしてもリセウ劇場であの楽劇を聴いていた何人かがここロンドンでも彼を聴いているなんて本人は想像もしていないでしょう。
この曲でも前の曲と同様各パート最少人数ながらオケの演奏は密度が高く、十分納得できる演奏でした。

Thomas Hampson
c0057725_10210100.jpg


Klaus Florian Vogt
c0057725_1021321.jpg


Antonio Pappano
c0057725_10221878.jpg


中央はROHのコンサートマスター、Vasko Vassilev
c0057725_10225231.jpg

[PR]
by dognorah | 2011-03-03 10:29 | コンサート
<< ロイヤルオペラハウスの新作オペ... オペラ「蝶々夫人」公演 >>