モーツァルトの「魔笛」

2011年2月1日、ROHにて。

Die Zauberflöte: Singspiel in two acts
Music Wolfgang Amadeus Mozart
Libretto: Emanuel Schinkaneder

Conductor: Colin Davis
Director: David McVicar

Tamino: Joseph Kaiser
Pamina: Kate Royal
Papageno: Christopher Maltman
Papagena: Anna Devin
Queen of the Night: Jessica Pratt
Monostatos: Peter Hoare
Sarastro: Franz-Josef Selig
First Lady: Elisabeth Meister
Second Lady: Kai Rüütel
Third Lady: Gaynor Keeble
Speaker of the Temple: Matthew Best
First Priest: Harry Nicoll
Second Priest: Donald Maxwell
First Man in Armour: Stephen Rooke
Second Man in Armour: Lukas Jakobski

このプロダクションはちょうど3年振りに3度目の鑑賞です。

今回も歌手には大変満足しました。筆頭はザラストロを歌ったフランツ=ヨーゼフ・ゼーリッヒで、プレミエ時以来の登場ですが、本当に立派な歌唱でした。今まで「ラインの黄金」のFasolt役や「トリスタンとイゾルデ」のマルケ王など何度か聴いてきましたが、今回一番感心しました。

タミーノを歌ったカナダ人ジョゼフ・カイザーもすばらしいテノールで、背が高くてハンサムなのもこの役にはぴったりです。過去には「サロメ」のNaraboth役という端役で聴いたことがあり、そのときも美声に感心しましたが、これからもどんどん使ってほしい人です。

パミーナを歌ったケイト・ロイヤルも役にふさわしい容姿と若々しさが感じられる涼やかな声を持っており、彼女の歌唱もとても楽しめました。

パパゲーノを歌ったクリストファー・モルトマンも立派な歌唱で、特に低音部が美しい声でした。ただ演技的にはキーンリーサイドの敏捷な演技が頭にあるせいかちょっとモタモタという印象でした。

夜の女王を歌ったジェシカ・プラットはやや太めのソプラノですが、第一幕ではちょっと歌唱のスムーズさに欠ける嫌いがありました。しかし第2幕では本来の実力発揮というところでしょうか、例の高音も伸びやかに出てすばらしいアリアでした。

指揮はプレミエの時と同じコリン・デイヴィス、ちょっと管弦楽だけの部分はテンポが遅めでしたがオケは柔らかくて美しい音でさすがの出来です。ただ、指揮台の彼を見て(オケピットの横の席でしたからよく見えました)、今までより年を取ったなぁという印象を受けました。

舞台ですが、今回はやけに煙モクモクが目立ち、かすんでよく見えない場合が多くてかなり不愉快でした。演出を見るのはこれで3回目なのに以前のことはよく覚えていませんが、こんなに煙りいっぱいという印象はなかった。Revival Directorの名前が載っているので、その人がやったのかも知れません。煙を多用する舞台は大嫌いです。

Jessica Pratt, Joseph Kaiser, Kate Royal and Colin Davis
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Joseph Kaiser, Kate Royal, Christopher Maltman and Franz-Josef Selig
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Franz-Josef Selig as Sarastro
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Three Ladies
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Anna Devin as Papagena
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by dognorah | 2011-02-07 01:19 | オペラ
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