ブダペスト祝祭管弦楽団演奏会(2011)

2011年1月16日、RFHにて。

Iván Fischer: conductor
Stephen Hough: piano
Budapest Festival Orchestra

Programme
Haydn: Symphony No.92 (Oxford)
Liszt: Piano Concerto No.1
Beethoven: Symphony No.6

2008年以来のロンドン公演で、前回よかったのでまた出かけてみました。前回はあまり客の入りがよくなかったのですが今回はハンガリー大使館の肝いりで、貴賓席には大統領夫妻まで座る気の入れよう、会場はほぼ満席でした。ホール内にはHungarian Presidencyと書かれたたすきがけのハンガリー美女たちがうようよいましたね。
演奏は今回もとてもよかったです。最初のハイドンは前回も感じた中欧の音、ほっくりするような木訥さがたまりません。第4楽章はややアンサンブルが乱れたのが残念ですが。
リストの協奏曲は腕の立つスティーヴン・ハフのピアノがすばらしく、クリアーでつぶら立ちの美しい音とダイナミックさを兼ね備えた演奏でした。大迫力。聴衆は大喜びで、何かわかりませんが短いアンコールが演奏されました。その曲はまるで熱狂する聴衆を鎮めようとする意図があるかのように静かな曲でした。

Stephen Hough and Iván Fischer
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休憩後に席に戻ってきたら、何と指揮者の譜面代の代わりに高さ4mぐらいの木の鉢植えが置かれていました。ベートーベンの「田園」に合わせたのか暗譜指揮を強調するためか、意図はよくわかりませんが。笑えるのは指揮のイワン・フィッシャーが時々指揮棒をその木の幹に当ててしまって雑音を出していたことです。
もう一つ通常と違うのであれっと思ったのは楽器配置です。何と木管楽器のトップたちがヴィオラとチェロの前面に座り、トップじゃない奏者は弦の後ろに散らばっているのです。この曲ならではの工夫ですが、それはとても効果的でした。とても水準の高い木管奏者たちですが、各楽章ともそのトップ奏者たちが指揮者の周りで奏でる音は殊の外美しいものでした。両翼配置の弦も効果的と思ったのは第2ヴァイオリンが特有の音を出すパートが多くあって、フィッシャーが右腕をしゃくり上げるとその音が出るので聞き慣れたこの曲も新しい発見があったことです。とにかく非常に楽しめた演奏で、これは名演と思いました。
終演後は歓声と拍手に答えてアンコールが2曲演奏されました。1曲目は予想通りブラームスのハンガリー舞曲から(何番かは知りませんがあまりポピュラーではないやつ)「21世紀のハンガリー舞曲をお聴かせしましょう」と言って、2曲目はフィッシャーが「何を演奏しましょうかね?」と問いかけて、コダーイとかいろいろリクエストがあったのを無視してヨハン・シュトラウスの「Peasant Polka」でした。これは時々ニューイヤーコンサートでも聴くやつですが途中で楽員たちが声を出す曲で、そのときは我々聴衆も手で拍子を取って参加できるもので、実に楽しく聴けますね。我々も大喜びで、多くのStanding Ovationに見送られてコンサートは終了しました。
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by dognorah | 2011-01-18 22:49 | コンサート
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