ヴァイオリン、ヴィオラ、ピアノによる室内楽

20100年1月10日、ウイグモアホールにて。
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Natalia Lomeiko: violin
Yuri Zhislin: violin, viola
Katia Skanavi: piano

Programme
Bruch: From Stücke Op. 83: No. 6 Nachtgesang; No. 7 Allegro vivace, ma non troppo; No. 8 Moderato
Ysaÿe: Sonata in A minor for two solo violins (1915)
Martinů: Three Madrigals for violin and viola
Brahms: Trio in Eb Op. 40 for violin, viola and piano

先回のピアニストに続き今回もロシア人演奏家たちの公演です。
ブルッフの作品はヴァイオリン、ヴィオラ、ピアノの3人で演奏される作品です。当初はブルッフの息子でクラリネット奏者のために書かれた練習曲的作品で、後にブルッフ自身によりクラリネットのパートがヴァイオリンに置き換えられたものです。全部で8曲から構成されており、今日は最後の3曲が演奏されました。それぞれ5分足らずの小品ですが20世紀初頭に書かれたものながら19世紀的響きの愛すべき作品たちです。

2曲目のイザイの作品は珍しくも2台のヴァイオリンのみで演奏されるものです。こちらは作曲が1915年ということで、特に第3楽章は不協和音が多用されていて時代を反映したものになっています。第1,第2楽章は結構ロマンティックな面もありますが正直言って全体を通してあまり好きな曲じゃないです。演奏に関しては難しそうだと思われる第3楽章も軽々と弾ききるように見え、一部ブラヴォーも出ていました。

休憩後の最初の曲はマルティヌーが1948年にアメリカで作曲したものでかわいいという表現が当てはまる小品です。二人の息はぴったり。

最後のブラームスはさすがブラームスと思わせるスケールの大きい曲で、やはり本日一番楽しめました。1865年にブラームスのお母さんが亡くなったとき、彼はドイツ・レクイエムを作曲しますがその完成直前にホルン、チェロとピアノによるトリオを作曲しました。そしてすぐにそれはヴァイオリン、ヴィオラとピアノのトリオ版も作られ、レクイエムとともに全部同時に出版されたそうです。
演奏は力のこもったものでピアニスト共々アンサンブルもしっかり。音楽的にとても満足できる演奏でした。
会場中のブラヴォーに答えてアンコールは2曲、ショスタコーヴィッチとドヴォルザークのエレジーでした。

写真はウイグモアホールのサイトから借用しました。全く実物通りです。ピアニストは割愛。
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by dognorah | 2011-01-13 00:20 | コンサート
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