モーツァルトのオペラ「後宮からの誘拐」コンサート形式

2010年11月24日、QEHにて。

Wolfgang Amadeus Mozart: Die Entführung aus dem Serail
(concert performance, sung in German with an English narration and surtitles)

Bernard Labadie conductor
Susan Gritton (soprano), Konstanze
Malin Christensson (soprano), Blonde
Frédéric Antoun (tenor), Belmonte
Tilman Lichdi (tenor), Pedrillo
Alastair Miles (bass), Osmin
Simon Butteriss (narrator)
Joyful Company of Singers (Chorus)
Orchestra of the Age of Enlightenment

このオペラは2001年にROHで見て以来ご無沙汰でしたのでコンサート形式ながら聴いてみたくて行きました。 2001年の時はコンスタンツェ役がクリスティーネ・シェーファーで、舞台袖で聴いた彼女の歌唱が印象的だったのを今でも覚えています。
ところで、ジングシュピーレ形式のオペラをどうやってコンサート形式にするのかと思っていたら、台詞の部分はナレーターが英語で解説する方法でした。 従ってセリム役は省略、歌手はアリアだけ歌うものです。 このナレーターが冗談も交えてユーモアたっぷりだったので会場は結構笑い声が絶えません。

音楽演奏の方はなかなかすばらしいもので、コンスタンツェ役を歌ったスーザン・グリットンはさすがの名唱で感嘆しました。 特に第2幕でブロンデ相手に心情を吐露する長いアリアは感動的でブラヴォーを含む大喝采でした。 ブロンデ役を歌ったスエーデン人ソプラノ、マーリン・クリステンソンも悪くないのですが声質は私の好みではありません。
ベルモンテ役のフランス系カナダ人テノール、フレデリック・アントンは初めて聴く人だと思いますが、柔らかくて艶のあるすばらしい声で歌唱を堪能しました。 もう一人、ペドリロ役のドイツ人テノール、ティルマン・リヒディもよい声をしていますが、役柄かインパクトのある歌じゃないので印象は浅いです。
オスミンを歌ったアラステア・マイルズはTim Murfinという人の代役ですが水準以上の出来でしょう。 ただ、極低音の声量がもう少しあれば言うことなしだったと思います。

カナダ人指揮者のバーナード・ラバディという人も初めて名前を聞きましたが、OAEからすばらしい響きを引き出す優れた人です。 カナダではケベックとモントリオールのオペラ座の音楽監督をしているので、オペラ経験も豊富なようで、歌手やオケへのキューの出し方も堂に入ったものです。 おかげで全体を通して満足できる演奏でした。

カーテンコールの写真
Susan Gritton and Frédéric Antoun
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Bernard Labadie (conductor) and Malin Christensson
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Tilman Lichdi and Malin Christensson
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Alastair Miles
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by dognorah | 2010-11-25 21:49 | オペラ
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