大野和士指揮ロンドンフィル演奏会

2010年11月17日、RFHにて。

Richard Strauss: Tod und Verklärung
Gustav Mahler: Rückert-Lieder
Maurice Ravel: Daphnis et Chloé - Suite No.1
Maurice Ravel: Daphnis et Chloé - Suite No.2

Kazushi Ono: conductor
Nathalie Stutzmann: contralto
London Philharmonic Orchestra

前回キャンセルした大野和士、今回はちゃんと指揮をしました。彼を見るのはこれが初めてです。
指揮ぶりは非常に丁寧で、自分の要求する音をきっちり出している印象です。シュトラウス、マーラー、ラヴェルという全く異なる3人の作曲家の音楽がそれぞれ表情豊かに演奏されました。密度の高い表現で聴くものを引きつけます。オケも緊張して弾いている様子がうかがえます。
「死と変容」ではいつものロンドンフィルと違って低音が思いっきり豊にならされてびっくりしました。こういう風に低音が強調される演奏は大好きです。
リュッケルトの詩による歌曲を歌ったナタリー・シュトゥッツマンは豊かな美声で味わい深い歌唱でしたが、このときの大野はオケよりも彼女を主に指揮していたようで、おそらくこの歌手を選んだのは彼自身でしょう。管弦楽は歌にぴったり寄り添うように演奏されました。
ダフニスとクローエの第1組曲を実演で聴くのは初めてですが、短い曲です。名前は知りませんが円筒を回転させて紙か布との擦れ合う音が使われるのが特徴ですね。この楽器は第2組曲では使われません。全曲を通してラヴェルの精緻で華やかな音が十分に鳴らされました。
ロンドンでの演奏会にしてはプログラムは通常より短い演奏時間ですが、中身で勝負というところでしょうか。オペラもロンドンで振ってほしいものです。

Nathalie Stutzmann
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Kazushi Ono
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by dognorah | 2010-11-20 04:06 | コンサート
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