ハイドンのオペラ「無人島」

2010年10月28日、Linbury Studio Theatreにて。

L'isola dishabitata: Opera in two parts
Music: Joseph Haydn
Libretto: Pietro Metastasio

Director: Rodula Gaitanou
Conductor: Volker Krafft
Southbank Sinfonia

Silvia: Anna Devin
Costanza: Elisabeth Meister
Gernando: Steven Ebel
Enrico: Daniel Grice

ハイドンのオペラを聴くのは初めてです。彼は全部で13曲のオペラを残していますが今日では滅多に演奏されませんね。
今回はロイヤルオペラの研修生たちによって上演されました。演出、指揮、歌手はすべて研修中の人たちです。

あらすじ
ジェルナンドとコンスタンツァ夫妻、それにコンスタンツァの幼い妹シルヴィアの3人は航海中の病気で無人島に一時上陸せざるを得なくなる。3人が寝ている間に夫がどこかの軍隊に誘拐されて奴隷としてこき使われ、結果として姉妹は13年間も無人島に放置されてしまう。夫が誘拐されたことを知らないコンスタンツァは、彼が自分たちを放棄したのだと信じて毎日嘆き悲しむ。その間に幼いシルヴィアは成人している。ようやく軍隊を逃げ出したジェルナンドは友人のエンリーコと一緒に島に捜索に来る。コンスタンツァが石版に遺書めいた言葉を掘っていたのをジェルナンドが見つけ、彼女は死んでしまったものと思いこむ。一方、エンリーコは単独行動中にシルヴィアと出会い、お互いに一目惚れする。ジェルナンドは最後にもう一度石版を見ようとその場所にやってきてコンスタンツァと出会い、彼女の誤解も解けてめでたしめでたし。

登場人物が4人のシンプルなオペラですが、すべての登場人物に1-2曲のアリアが割り当てられています。管弦楽もアリアもなかなか聴き応えのある音楽で、さすがハイドン。Southbank Sinfoniaのメンバーも若い人たちですが、いい音であり、いい演奏でした。

歌手は4人とも大変うまく、大いに楽しめました。特にシルヴィアを歌ったアイルランド人ソプラノ、アナ・デヴィンとエンリーコを歌ったイギリス人バリトン、ダニエル・グライスがよかったと思います。ともに1年生で、この日のランチタイムコンサートで聴いた3人の歌手とともに今年加わった歌手たちはとてもレヴェルが高いです。

演出は、予算の制約があってあまり思うように出来なかった可能性はありますが、石ころや廃材やモクモク出っぱなしの煙などで特段汚らしい舞台にする必然性はあまりなかったように思います。

カーテンコールの写真
Anna Devin, Daniel Grice, Steven Ebel, Volker Krafft and Elisabeth Meister
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by dognorah | 2010-10-30 02:22 | オペラ
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