マーラーの交響曲第3番:ユーロフスキー指揮LPO

2010年9月22日、RFHにて。

Vladimir Jurovski: conductor
Petra Lang: mezzo-soprano
London Philharmonic Choir
Trinity Boys Choir
London Philharmonic Orchestra

Zemlinsky: Six Maeterlinck Songs, Op.13
Mahler: Symphony No.3

最初のプログラムはオーストリアの作曲家ツェムリンスキーがメーテルリンクの詩に基づいて書いた6曲の歌曲です。オリジナルはピアノ伴奏版ですが作曲家自身により管弦楽伴奏版も作られたのでした。マーラーと共に演奏するのはなぜか?と思ってツェムリンスキーをWikiで調べたら、アルマ・シントラーに作曲を教えているうちに恋仲になったんだそう。周囲の反対でアルマは交際をやめてマーラーと結婚したのでした。オーストリアの音楽家や画家などを調べていると、よくアルマに出くわしますが本当に魅力的な女性だったんですね。
ペトラ・ラングの歌唱は詩的で気品があります。管弦楽の伴奏も魅力的だし演奏もすばらしいものでした。

終演後のスナップ写真です。Petra Lang and Vladimir Jurovski
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マーラーの3番は先月のプロムスで聴いたばかりです。でも、今日の方がはるかに感動しました。ユーロフスキーは凄い!特に感心したのが第1楽章で、こんなに金管ががんがん鳴っても全く刺激的ではなく、終始朗々と心地よい響きですが指揮者のコントロールのよさを強く感じました。冒頭の9本のホルンによる第1テーマの魅力的なこと!演奏時間の長いこの楽章もちっとも長いとは感じませんでした。早くも演奏の虜になってしまいました。欲を言えば、全楽章を通じて低弦のエネルギーがもっとほしいかなというところです。
この楽章の終了後独唱と合唱の入場。ユーロフスキーは譜面台の前に置いてある椅子に座ってしばし休憩。最初、何であんなところに椅子が向こう向きに置いてあるんだろうと思いましたが納得。
第2楽章は特に感心はしませんでしたが第3楽章からまた集中力が高まります。第4楽章のラングの独唱はゆったりしたテンポで心のこもった歌唱ですが、欲を言えばもう少し潤いと深みのある声が望ましいと思いました。第5楽章の少年合唱団も女性合唱団もとてもすばらしい合唱でした。そして第6楽章、再び第1楽章と同様にテンションの高い演奏で聴いている方の気持ちも高ぶってきます。大満足の演奏会でした。ブラヴォー!

それにしても第3番だけで演奏時間は100分かかるのにツェムリンスキーの作品(20分)まで演奏してしまうユーロフスキーのエネルギーには脱帽です。ゲルギエフもそういう傾向がありますが一般的にロシアの指揮者はそういう性格なのでしょうか。

この第3番を聴くのはこれで6回目だと思うのですが自分の記録のために過去の分をまとめてリストアップして置きます。
(1) ヴェルザー=メスト指揮クリーヴランド管弦楽団(2005年8月)
(2) パーヴォ・ヤーヴィ指揮ロンドン交響楽団(2006年6月)
(3) ビエロフラーヴェク指揮BBC交響楽団(2007年4月)
(4) アバド指揮ルツェルン祝祭管弦楽団(2007年8月)
(5) ラニクルズ指揮BBCスコティッシュ管弦楽団(2010年8月)
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by dognorah | 2010-09-25 01:54 | コンサート
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