ヨルダンの21歳のピアニスト、Karim Said

2010年6月3日、ルーマニア文化協会にて。
定例のエネスコ協会主催コンサート。
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Piano: Karim Said
Programme
J. S. Bach: French Suite No.5 in G Major
L. van Beethoven: Sonata op.110 in A-flat Major
G. Enescu: Piano Suite No.1 op.3 in G minor Dans le style Ancien
F. Liszt: Funerailles

カリム・サイードは若いころからダニエル・バレンボイムの目を引き、彼に師事する。その様子を綴ったドキュメンタリーフィルムが製作され、2008年に上映されたそう。要するにバレンボイムの秘蔵っ子というわけだ。昨年はPromsでバレンボイム指揮のWest-Eastern Divan Orchestraと協演もしている。

彼の演奏は本当にすばらしい。このプログラムのどれを取っても彼の奏でる音は詩人のように聴衆に語りかける豊かな内容がある。私の頭の中はそれに刺激されてさまざまな映像が飛び交う。ベートーベンの曲など大家の演奏でいくつかCDを持っているがこの人の演奏はそのどれよりも心に直接入って来る。この曲がこのように魅力的に聞こえたことはこれまでなかった。エネスコの曲もあまりなじみが無いにもかかわらず、手に取るようにわかりやすい解釈を提示してくれる。リストも深みがあって余韻を感じさせる演奏だった。
この場に呼ばれたのは彼がエネスコ協会が選ぶ最初のエネスコ奨学金を得た人だから。
写真はネットから借用したもの。
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by dognorah | 2010-06-04 21:58 | コンサート
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