ロイヤルバレー –Mixed Programme

今日のバレーは3つのプログラムを上演するものであった。
(1) ウォルトン作曲 Tombeaux
振り付け:David Bintley
主演:Alina CojocaruとJohan Kobborg
(2) エルガー作曲 エニグマ変奏曲
振り付け:Frederic Ashton
主演:Christopher Saunders他
(3) ストラヴィンスキー作曲 春の祭典
振り付け:Kenneth MacMillan
主演:Tamara Rojo

「春の祭典」はまだ見たことが無いという理由で今日のプログラムを選んだのだが、いろいろの組み合わせの中でアリーナ・コジョカルが出演する演目のあるものにした。実は私は彼女が一番気に入っているバレリーナなのである。

「Tombeaux」は約25分ぐらいの演しもので、リリカルなメロディに載ったやや古典的な振り付けで女性ダンサーは黒のtutu姿で男性ダンサーは全身黒のタイツで踊る。コジョカルの可憐なバレーを堪能できて幸せ。

「エニグマ変奏曲」は美しい秋の庭で繰り広げられるエルガーと友人たちの日常のスケッチを描写したもので日常の服装で優雅に踊るもの。20名以上が登場し、特に主役というダンサーはいないのだが一応エルガーを演じる人の名前を挙げた。美しい場面だが、公演前に飲んだワインが効いてちょうど眠くなるタイミングで気持ちがよかった。上演時間約35分。

メインの演しもの「春の祭典」、見事な振り付けであった。この曲に関して世の中には150以上の振り付けがあるらしいが、イギリス人の振り付けはこれのみだそうだ。私は昔レニングラードバレーだと思うがソ連製の映画を見たことがあり、それはロシアの民族衣装とコサックなどを含むローカルな踊りをふんだんに取り入れたもので、それはそれで楽しい思いをしたことを覚えている。

今日上演されたマクミランの振り付けは、もっと現代的で、ほぼ全員が暖色系のサイケデリックな模様の入った全身タイツに、顔は真っ白に塗って頬に模様を入れ、頭は鬘で男性ダンサーは白い坊主姿、女性ダンサーは長い髪の毛様のものをつけている。踊りはバレーというよりモダンダンスで、奇妙とも思えるような動作を繰り返す。しかし総勢40人以上の出演者が集団でそれをやるので迫力がある。このストラビンスキーの音楽に非常によくマッチしている。曲はご存知の通り突然終わる感じであるが、その瞬間タマラ・ロッホの体が空中に放り投げられ、舞台が暗転して終わるという衝撃的な最後が強烈な印象を与える。35分間が非常に短く感じられた。
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by dognorah | 2005-04-10 10:16 | バレー
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