ムーティ指揮フィルハーモニア管

2010年3月30日、RFHにて。

Riccardo Muti: conductor
Joshua Bell: violin
Philharmonia Orchestra

Beethoven: Violin Concerto in D, Op.61
Beethoven: Symphony No.3 in E flat, Op.55, Eroica

ベルのヴァイオリンはTVの中継放送で聴いたことがありますが、実演は初めて経験しました。繊細で優美な音です。あくまでも滑らかに丁寧に弾きます。ムーティ指揮フィルハーモニア管の演奏は序奏部こそスケールが大きく力強い演奏ですが独奏が入るとヴァイオリンにピタッと合わせてきます。弦楽器群の響きが殊の外美しいものでした。それもあって時にハッとする美しさに満ちた演奏でした。
今日は珍しくコーラス席に座って聴きました。木管群は全て奏者の背中しか見えないし、すぐそばで鳴らされるティンパニーがうるさい席ですが、ヴァイオリン群は楽器がこちらに向いているせいで、ちょっと遠くても非常に良く響いてきます。またバスは近くなのでとてもクリアに聞こえます。ということで音のバランスの悪い席ですがすばらしい演奏であることは充分感じることが出来ました。
ベルがどういうカデンツァを弾くのか興味があったのですが、過去に全く聴いたことがないユニークなもので、とても新鮮です。基本的にベートーヴェンの作曲したフレーズを変奏して敷衍していく感じでした。あとでフィルハーモニア管に尋ねたらジョシュア・ベル自身が作曲したものだそうです。若いのにいいですねこういう心意気。

交響曲第3番がまた名演で、何ら奇をてらわないオーソドックスな演奏ながら格調が高いものでした。ここでも弦楽器群は快調ですばらしい響きです。特に第2楽章は厳粛さが極致に達したかのようなテンションの高い演奏で感動しました。この楽章の演奏はムーティも大満足だったようで、終了後はオケに礼をするような仕草をしていました。こういうのが見て取れるのもコーラス席ならではですね。

写真はこの席ではなかなか顔が撮れませんが、青い上っ張りのような上着を着たJoshua Bellと、
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拍手に応えるベルを遠くから見守るRiccardo Mutiの姿です。
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by dognorah | 2010-04-01 04:17 | コンサート
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