「ランメルモールのルチア」公演

2010年3月20日、Deutsche Oper Berlinにて。
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Lucia di Lammermoor: Dramma tragico in 3 Akten
Music: Gaetano Donizetti
Libretto: Salvatore Cammarano

Musikalische Leitung: Stefano Ranzani
Inszenierung, Bühne, Kostüme: Lorenzo Sanjust

Enrico: Vladimir Stoyanov
Lucia: Eglise Gutiérrez
Edgardo: Roberto Alagna
Arturo: Burkhard Ulrich
Raimondo: Hyung-Wook Lee
Alisa: Katharine Tier
Nomanno: Jörg Schömer

ディアナ・ダムラウがルチアを歌うというので買った切符でしたが、直前に病気降板してしまい、代役は昨年9月にROHのシャモニーのリンダで聴いたエグリーゼ・グティエレスです。
この人の歌唱はそのときと全く同じで歌は上手くて高音もまあまあながら中低音以下の声が汚くて私は好きになれません。今夜は時々最高音が苦しそうなときもありましたが、各アリアともブラヴォーが沢山出ていました。しかしダムラウで聴きたかった。

男声陣は概ねすばらしくて、アラーニャは第1幕ではちょっと太めの声でいつもの彼らしい繊細さが感じられなかったものの、第3幕ではこれぞアラーニャの声と思われる美声を響かせています。エンリーコを歌ったウラディミール・ストヤノフは初めて聴くバリトンですが迫力あるいい歌唱でした。演技的にはちょっと一本調子で視線をやや下げた表情で歌い続けるのが欠点といえるでしょうか。

ランザーニの指揮はドニゼッティらしさが充分出たいい演奏でした。オケは非常に上手いとは言えないもののまあまあ。今日の狂乱の場の楽器は残念ながらフルートでグラス・ハープではなかったです。

この演出はパンフレットによると丁度30年前の1980年に初演されたもので、ベニヤ板の舞台装置も安っぽくて色褪せたものでした。衣装はドレスとケープのカラーコンビネーションなどどうもあまりいただけない趣味ですが、昔のスコットランドの雰囲気は充分出ています。なお、第3幕(第2部第2幕)の嵐の夜のエンリーコとエドガルドの対決の場がカットされており、その後なぜエドガルドが墓場に赴くのか理解しにくいものになっています。二人の応酬は聴き応えのある場面でもあり、カットせずに上演して欲しいものです。
でもオペラとしては今回も楽しめました。

カーテンコールの写真はクリックすると大きくなります。
Roberto Alagna and Eglise Gutiérrez after the 1st Act
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Roberto Alagna, Eglise Gutiérrez and Vladimir Stoyanov after the 2nd Act
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Vladimir Stoyanov, Eglise Gutiérrez, Roberto Alagna and Hyung-Wook Lee after the 3rd Act
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Roberto Alagna
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Stefano Ranzani, Vladimir Stoyanov and Hyun-Wook Lee
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初訪問のこの劇場はDeutsche Oper地下鉄駅を出たところに位置し、雨が降っても濡れることなく入場できる便利な場所です。座席数は1885席。音響的には問題なく、またどこに座っても舞台は見切れることはない印象です。内装は全くと言っていいほど装飾はない味も素っ気もないただの箱という感じ。外観も取り立てて話題にするほどの建築ではありません。利用しませんでしたがレストランは付属しています。インターネット予約したので3人分のチケットを窓口で受け取りましたが、チェックすると別の日本人の方のチケットも混じっていました。あわてて返しに行きましたが酷いミスをするものです。
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by dognorah | 2010-03-25 03:59 | オペラ
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