Music of Today

と題する無料コンサートがロイヤルフェスティヴァルホールで開催された。
毎月一回フィルハーモニアオーケストラが主催する。

今夜は、ドイツの作曲家マティアス・ピンチャー(Matthias Pintscher、1971年生まれ)の作品を彼自身の指揮で演奏するもの。といっても3曲のうち最初の2曲は器楽奏者だけで演奏するものであったが。

1. Janusgesicht(2001)for viola and cello
あまり音響を大きくせずにそれぞれの楽器がほとんど合奏することなくヴィオラとも思えないあるいはチェロとは思えない音を散発的に出す。演奏時間約5分。両演奏者に一人ずつ譜面めくりの人が付く。
音楽としてはほとんど理解できない。お手上げ。

2. On a Clear Day (2003) for solo piano
現代音楽的な音ながら何かの情景を描いているような音楽。これはかなり共感できる。映像が無機的に進行するようなシーンでバックに流れる音楽として使うと効果的な場合があるだろう。
後で作曲者の解説を読むと、アメリカのアーティストであるAgnes Martinという人の創作したプリント30組からインスピレーションを得て作曲したとのこと。演奏時間約10分。
これの初演は昨年内田光子さんがフランクフルトで行ったそうだ。

3. A twilight’s song (1997) for soprano and ensemble
ソプラノ、ピアノ、ハープ、バスフルート、バスクラリネット、ヴィオラ、チェロ、パーカッションの8人で演奏されるが、弦楽器以外の奏者は2種類以上の楽器を掛け持ちする。パーカッションは6種類ぐらいを受け持つので大忙し。
ソプラノの発声は悲鳴のようなフォルテの高音からいきなり低音になったりで、あまり居心地のいいものではない。もちろん楽器はタップリ不協和音を奏でる。まあしかし、新しい表現法であることは確か。演奏時間約10分。

現代音楽は一般にあまり評判がいいとはいえない。それがゆえに演奏される機会もそう多くない。フィルハーモニア管弦楽団という一オーケストラがその理解を広げるためにこういう企画を継続していることには敬意を表したい。その意向を汲んでこれからも聴きに行こうと思う。続けて聴いていれば何らかの収穫はあるだろう。
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by dognorah | 2005-04-06 08:26 | コンサート
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