London Philharmonic Orchestra Concert

2010年2月24日、RFHにて。

Shostakovich Suite from The Nose
Shostakovich Symphony 1
Shostakovich The Gamblers

Vladimir Jurowski conductor
Director Irina Brown
Designer Louis Price
Lighting Designer Tim Mascall

Mikhail Urusov: Ikharev, a gambler (tenor)
Vladimir Ognev: Gavryushka, Ikharev's servant (bass baritone)
Sergei Leiferkus: Uteshitelny, a gambler (baritone)
Sergei Aleksashkin: Shvokhnev, a gambler (bass)
Viacheslav Voynarovskiy: Krugel, a gambler (tenor)
Mikhail Petrenko: Alexey, Krugel's servant (bass)

3曲目のオペラがディレクター付きのコンサート形式でメインイヴェントながら、最初の2曲の方が音楽としては楽しめました。
「鼻」組曲は特に素晴らしい音楽で、作曲が1928年、ショスタコーヴィッチは若干22歳であることを考えると、彼はやはりかなりの才能に恵まれた人だと言えるでしょう。諧謔に満ちた才気煥発型の音楽で、多くの打楽器の扱いなど舌を巻く出来です。聴いていてぐっと惹きつけられます。今回は二人の歌手が歌っただけで、オペラ全編を聴いたわけではありませんが非常に興味が出てきました。

次の交響曲第1番は1925年の作曲ですが「鼻」組曲と同類の音楽という印象で4楽章とも良く書けた面白い音楽です。インターヴァル前のこれら2曲はユーロフスキーの指揮も素晴らしく、LPOのアンサンブルも上手かった。

オペラ「賭博師」は先日プロコフィエフのオペラを見たばかりですが、あれはドストエフスキーの原作で、今回のはゴーゴリー原作のもので筋も全く異なります。ある賭博好きが旅先で賭博の相手を探して金を稼ごうとするのですが逆に金を巻き上げられてしまうという話だそうです。しかしショスタコーヴィッチは25場中の8場を作曲したところで挫折してしまったので、今日はその8場だけを演奏です。演奏時間は50分程度。開演前にオペラ用に用意されたテーブルでトランプに熱中していたコンサートマスターとユーロフスキーがバスのペトレンコに促されてそれぞれの持場に戻るというくだけた開始がコメディであることを表しています。歌手ではバスの二人とバリトンのセルゲイ・レイフェルクスが良かったと思います。特にレイフェルクスは長丁場を魅力的に歌っていました。テノールのミハイル・ウルソフは声も良くて声量もあるのですがちょっと荒い歌唱なのが気になります。
管弦楽はやはり初期の音楽に比べてスタイルはかなり違っておとなしいものです。諧謔性はもちろんありますがそれほど強調されません。バラライカが前面に出てくるのも味があります。この楽器を近くで見たのは初めてですが、随分大きいのにびっくりしました。バスのセルゲイ・アレクサシュキンはこれを演奏しながら歌うのですがギターとは全く違った雰囲気です。
オペラとしては当然中途半端な終わり方ですが、特に続きを見たいとも思いませんでした。

写真は終演後のものです。
Vladimir Jurowski and Sergei Aleksashkin
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Mikhail Urusov
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Sergei Leiferkus and Vladimir Ognev
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by dognorah | 2010-02-28 09:39 | コンサート
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