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The Moscow Soloistsのコンサート

2010年2月23日、バービカンホールにて。

Grieg: Holberg Suite for strings
Haydn: Cello concerto No 1 in C
Bach: Brandenburg Concerto No 3 in G
Paganini: Concertino for violin and orchestra in A minor
Tchaikovsky: Serenade for Strings in C

The Moscow Soloists
Yuri Bashmet conductor and viola
Steven Isserlis cello

素晴らしいアンサンブルです。とにかく上手い!こんな上質の音楽を聴ける喜びに心が満たされました。

ハイドンのチェロ協奏曲を独奏したスティーヴン・イッサーリスはイギリスの有名な演奏家らしいですが私は聴くのは初めてです。日本音楽財団から貸与されているストラディバリウスにガット弦を張って独特の繊細な音色を出す人でファンも多いと聞きました。確かに繊細で、その分ダイナミックスが弱い印象です。でも音楽性豊かな演奏で満員の聴衆を魅了しました。

Steven Isserlis
The Moscow Soloistsのコンサート_c0057725_23202454.jpg

指揮のユーリ・バシュメットはヴィオラ奏者として有名な人ですが(以前、シュニトケの協奏曲を聴いたことがあります)、パガニーニのヴァイオリン協奏曲では指揮をしながらヴィオラを弾きました。恐らくヴィオラ用に編曲したのでしょう。2曲のアンコールのうちひとつでも同じスタイルで演奏してくれました。その曲はなにか知りませんがロシアの民族音楽の要素などが入った楽しいもので、最後は楽員の掛け声で締めくくり、お客さんは大喜びでした。

Yuri Bashmet
The Moscow Soloistsのコンサート_c0057725_23213262.jpg

by dognorah | 2010-02-27 23:24 | コンサート | Comments(2)
Commented by 助六 at 2010-03-01 10:04 x
お久しぶりです。
イッサーリスは一度だけ、97年にガーディナーが革命・ロマン期管でシューマン・ツィクルスをやったときにコンチェルトで起用してて聞いたことがあります。名前も予備知識もなしに聞いたので、ピリオド楽器なんだろうけど、あの渋い協奏曲がさらに渋くなってしまう感じで、楽器のせいでこういうものなのか、演奏者が弱いのか戸惑ったのを憶えてます。後から物知りの人に日本では結構評判なんだと教えられましたが、あういう繊細な音色感は録音の方が分かりやすいかも知れないですね。
Commented by dognorah at 2010-03-02 04:19
仰るとおり、大きな会場ではプレゼンスが弱くて覚悟していないとショックを受けかねないです。ハイドンだからいいですがもっと近代的な作品だったら通常楽器でダイナミックに演奏されるのが好きです。
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