再び中村恵理さんのリサイタル

2010年2月22日、ROH Crash Roomにて。

soprano: Eri Nakamura
piano: David Gowland

(1) Japanese and Italian songs
Yamada: Bitter Orange Blossom (からたちの花)
Nobutoki: Omen
Respighi: Nebbie
Tirindelli: O Primavera

(2) Canteloube: Chants d’Auvergne
Lo fiolairé
Lou boussu
Jou l’pount d’Mirabel
Lou coucüt
Chut, chut

(3) Wolf: Italienisches Liederbuch
2. Mir ward gesagt, du reisest in die Ferne
11. Wie lange shon war immer mein Verlangen
20. Mein Liebster singt am Haus
39. Gesegnet sei das Grün
45. Verschling der Abgrund meines Liebsten Hütte
46. Ich hab in Penna einen Liebsten wohnen

1曲目の「からたちの花」のなんとオペラティックな歌唱でしょう。すごい迫力です。また、音程や声の抑揚のなんとしっかりしていることか、これ1曲で惚れ惚れしてしまいます。この後の土の歌をとっても表現力の素晴らしさには感心するばかり。以前聴いたときにはまだフランス語のディクションに不満が残っていましたが、今回はかなりの改善が感じられました。イタリア語やドイツ語はずっと前から相当なレヴェルだったので、研修の成果ははっきりと出ている印象です。

研修生として2年目の後半に入った中村さんの単独リサイタルは恐らくこれが最後かもしれません。この間、オペラ劇場から破格の扱いを受けてきた彼女は12月から1月に上演された「ラ・ボエーム」ではムゼッタ役を歌い、この5月から6月にかけて公演される「フィガロの結婚」ではなんとスザンナ役に抜擢されているのです。全10回の公演すべてでこの役を歌います。私の知る限りこのような扱いを受けた研修生は過去にいなかったと思います。それだけ彼女の実力が認められているということでしょう。このままロンドンを根城に世界中で活躍して欲しいと思っていましたが、私の友人が彼女から直接聞いた情報によると、研修終了後はミュンヘンのバイエルン州立劇場の座付き歌手になることが決まっているそうです。来シーズン以降はそこで主に活躍することになるでしょうからミュンヘン在住の方々には是非応援して頂きたいと思います。
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by dognorah | 2010-02-26 23:55 | コンサート
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