インバル指揮マーラー2番公演

2010年2月11日、RFHにて。

Mahler: Symphony No.2 Resurrection, 11 Feb 2010 at Royal Festival Hall

Eliahu Inbal: conductor
Philharmonia Orchestra
Caroline Stein: soprano
Ekaterina Semenchuk: mezzo-soprano
Philharmonia Voices / Philharmonia Chorus

昔から名前だけ聞いていた指揮者エリアフ・インバルの実演に初めて接しました。1936年生まれなのでまだまだ活躍しそうですね。
冒頭の低音による激しいユニゾンのフレーズの繰り返しはちょっと長めの間をとって新鮮さを感じさせられました。指揮を追っているとかなり細かいところまで意思を貫徹するような明瞭な指示振りで、しっかり計算された指揮であることが感じられます。受ける感じはあくまで冷静。しかし第3楽章あたりまではその冷静でそっけない演奏がやや退屈感を生じさせていました。このまま行くとこちらも熱くならない覚めたままの印象になるなと思っていたら、流石に第4楽章からは指揮者も燃え始めどんどん曲に引き込まれて行きました。結局終わってみれば大きな感動が残っていましたが、前半は端正過ぎで、もう少しハメを外して実演ならではの音楽を楽しませてもらいたかったというのが正直な所感です。
歌手と合唱は全く文句のない出来です。ドイツのソプラノ、カロリーネ・シュタインは初めて聴く人ですが、ロシアのメゾ、エカテリーナ・セメンチュクは以前エフゲニー・オネーギンのオルガ役で素晴らしい歌唱を聴いたことがあります。

なお、今日は久しぶりにバルコニー席最前列で聴きましたが音響はやはり平土間の方がいいと実感しました。

(追記)
ところで、ふとトロンボーンのトップ奏者を見ると、BBC交響楽団でおなじみのトップ奏者Helen Ballamで、あれっと思いました。本日の出演者リストを見ると「ゲスト・プリンシパル」と記載されています。帰宅してからBBCのサイトで確認したら彼女はちゃんとプリンシパルと表記されていましたので、これはフィルハーモニアに「貸し出された」のだということがわかりました。ロンドンのオケではコンサートマスターもよくGuest Leaderと記載されていることがありますが、これは他のオケからゲストで来て演奏しているんだということがこれでわかりました。本人やオケにとっても勉強になるいいシステムですね。

終演後の写真(クリックで拡大)
Eliahu Inbal
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Eliahu Inbal and Caroline Stein
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Ekaterina Semenchuk
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by dognorah | 2010-02-14 08:08 | コンサート
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