モーツァルトのオペラ「イドメネオ」公演

モーツァルトのオペラ「イドメネオ」公演
2010年2月7日、パリオペラ座ガルニエにて。
Opera National de Paris, Palais Garnier

Idomeneo, re di Creta ossia Ilia e Idamante: Dramma per musica in tre atti
Music: Wolfgang Amadeus Mozart
Libretto: Giambattista Varesco after Antoine Danchet

Philippe Hui: Conductor
Luc Bondy: Stage Director

Charles Workman: Idomeneo
Vesselina Kasarova: Idamante
Isabel Bayrakdarian: Ilia
Tamar Iveri: Elettra
Lothar Odinius: Arbace
Xavier Mas: Gran Sacerdote di Nettuno
Nahuel Di Pierro: La Voce
Claudia Galli, Anna Wall: Due Cretesi
Vladimir Kapshuk, Manuel Nunez Camelino: Due Troiani

Paris Opera Orchestra and Chorus
Coproduction with the Teatro Alla Scala, Milan and the Teatro Real, Madrid

このプロダクション、当初ネトレプコ(エレットラ役?)が予定されていたのに切符を買ったらすぐ彼女はキャンセル、しかもこれは面白そうと思った指揮者エマニュエル・アイムがオペラ座オケと喧嘩して、全然知らない指揮者に変更と踏んだり蹴ったりの有様。
それにも拘わらず、歌手もオケもそこそこ良くてオペラは楽しめました。

イドメネオ役のチャールズ・ワークマンは時折声が濁ることがあるもののまずまずの歌唱。彼は過去に何度か聴いていますが、いつも凄いという訳ではないにしろ無難に役をこなす人ですね。

イリア役のイザベル・バイラクダリアンは歌唱的にはともかく声はあまり好みじゃありません。フランスのパトリツィア・チョーフィにちょっと似た声です。

イダマンテ役のヴェッセリーナ・カサロヴァは好調だったようでよく声が出ていました。でも、どうしてもエリーナ・ガランチャと比べてしまうのですが、メチャ好きな声ではありません。

本日の最良の歌手はエレットラ役のタマル・イヴェリです。ROHやヴィーンで聴いたことがありますが、ヴィーンでの素晴らしいタチアナが印象的でした。今日も声質といい歌唱といい私の好みにぴったりです。第3幕の”D’Oreste, d’Ajace”というアリアは大迫力で惚れ惚れする歌唱でした。

アルバーチェ役のロタール・オディニウスもマアマアのテノールですが、残念なことに第2幕の”Se il tuo duol”カットされたため、主に第3幕でしか彼の声は聴けません。アリア一曲ぐらいなぜカットしたのか理解に苦しみますが、私が気づかないだけで他にもカットがあったかもしれません。

管弦楽を指揮したフィリップ・ユイという人は全く知らない人です。ゆっくり目のテンポで最初はやや退屈な音楽でしたが次第に調子を上げ、終わってみればまともな演奏でモーツァルトの音楽は十分楽しめました。音響もとても良かったです。

リュック・ボンディの演出はわかりやすいもので、第1幕ではトロイの人たちは足にロープをくくりつけて囚われ人であることを明示したりしています。ただ、照明が全編青白くて暗いもので衣装も黒と白が多く、まるでモノクロの世界です。ストーリーに沿ったものと言えるかもしれませんが、もう少し色が欲しい感じがします。

ガルニエはこれで3回目の経験ですが、今日の席は奮発しただけのことはあってBalconの前から2列目のど真ん中、しかもラッキーなことに前席の二人が来なかったので最高の状況でした。その空席の右側になんと音楽監督のフィリップ・ジョルダンが座りました。年配のカップルを連れてきていましたのでひょっとしてご両親?インターヴァルで彼は姿を消してしまったので話しかけるチャンスが無くて残念でした。
ガルニエは何度見ても内部装飾は素晴らしいの一言ですが、男子トイレに行くと排水が詰まっているらしく定期的にフラッシュされる水が出る度に床までびしょびしょになる有様。これぐらい何で直せないのでしょう。ロンドンから来るときのユーロスターではトイレを流す水が枯渇していて流せない状態。そういえばトイレが完璧だったことはあまり記憶にない気が・・・今回は往復とも列車はまともに運行されていたのでよしとしましょう。

カーテンコールの写真(最初の二つはクリックすると拡大します)
Charles Workman and Philippe Hui
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Tamar Iveri, Philippe Hui, Vesselina Kasarova and Isabel Bayrakdarian
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Tamar Iveri
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Isabel Bayrakdarian
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by dognorah | 2010-02-13 02:43 | オペラ
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