ストラヴィンスキーのオペラ「The Rake’s Progress」再演

2010年1月22日、ROHにて。

1年半前にプレミエだった作品の再演です。歌手は主役のTom Rakewellにしろその相手役のAnne Trueloveにしろ今回の方が優れているのですが、オペラとしては初めて見た前回のほうが満足感が大きかったというのはどういう事か。ストーリーが完全にわかっている状態で同じ演出というのは飽きるということでしょうか。オペラとして底が浅いし、ストラヴィンスキーの音楽もそれほど魅力的ではないし。このオペラは何か違った観点で興味をそそられない限りもう見る必要はないと思った次第です。

Composer: Igor Stravinsky
Director: Robert Lepage
Revival Director: Sybille Wilson
Conductor: Ingo Metzmacher

Trulove: Jeremy White
Anne Trulove: Rosemary Joshua
Tom Rakewell: Toby Spence
Nick Shadow: Kyle Ketelsen
Mother Goose: Frances McCafferty
Baba the Turk: Patricia Bardon
Sellem: Graham Clark

歌手では久しぶりに聴くローズマリー・ジョシュアが大変素晴らしい歌唱で、これも好調なトビー・スペンスとともに大いに楽しめました。カイル・ケテルセンの演じるニック・シャドウもうまかったのですが、前回の悪魔の恐怖感を与えるような歌唱をしたジョン・リライヤのには及びません。
メッツマッハーの指揮は平凡というしかなく、これは前回のトーマス・アデスの方が遥かにいいです。今回退屈したのはあるいは指揮の方にも責任の一端があるかもしれません。それと、演出は別の人がちょっといじっているようなのでそれも原因かもしれないと思いました。見ていて何となく前回と舞台から受ける印象と異なっていたのです。

写真は左からRosemary Joshua, Ingo Metzmacher and Toby Spence
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by dognorah | 2010-01-29 08:50 | オペラ
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