シュトラウスのオペラ「エレクトラ」コンサート形式

2010年1月14日、バービカンホールにて。

Richard Strauss: Elektra

London Symphony Orchestra
Valery Gergiev conductor
Jeanne-Michèle Charbonnet Elektra
Angela Denoke Chrysothemis
Felicity Palmer Clytemnestra
Matthias Goerne Orestes
Ian Storey Aegisthus
London Symphony Chrous

年末年始は魅力的なイヴェントがなく、約4週間振りに行ったこれが今年の初コンサートです。
LSOによるオペラのコンサート形式は昨年の「オテロ」に次ぐものですが、今回も壮麗な音を響かせるオケの実力に唸るものでした。前回も思いましたがこのオケがピットに入った舞台を見たいものです。ゲルギエフの指揮は鳴らしすぎという印象があり、もう少し流れに淀みがあってもいいじゃないかと思いましたが、まあ楽しめました。

タイトルロールのジャンヌ=ミシェル・シャルボネを聴くのは丁度2年ぶりですが、前回のイゾルデとは衣装も全く違うし、髪を短く切ってしまったので舞台に出てきたときは別人かと思ったくらい前の印象は裏切られました。ちょっと痩せたような気がします。顔の皺も結構見えて、想像していたほど若くはないんだということもわかりました。
声の方は前と同様スムーズで、高音が苦しくなることもなく声量も十分で、歌う時間の多いエレクトラ役を難なく全うしました。非常に素晴らしいということはなくても十分な出来です。まるで舞台に出ているかのように表情や動作をちょっと過多気味というくらいたっぷり混ぜて熱演。腰を折り曲げて歌うことがあるのは癖のようです。

クリソテミス役のアンゲラ・デノーケも好調で声がよく出ていました。二人で歌うソプラノの競演はなかなか聴きごたえがあります。これに加えてクリテムネストラ役のメゾソプラノ、フェリシティ・パーマーも絶好調でエレクトラとの対話の部分は大迫力で、ここでも唸ってしまいました。
だいたいこのオペラは男声部分が非常に少ないので女声の出来が重要ですが今日の出演者はすべて文句なしでした。
しかし、オレステ役のマティアス・ゲルネというバリトンは余り感心しません。声に柔軟性がなく聴いている方まで堅苦しくなるような発声です。
エギスト役のイアン・ストーリーは流石に文句なし。トリスタンを歌う人がこんなチョイ役でお気の毒。

写真は終演後のもの。クリックすると拡大します。
Felicity Palmer, Angela Denoke and Jeanne-Michèle Charbonnet
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Matthias Goerne and Ian Storey
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by dognorah | 2010-01-16 02:33 | オペラ
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