コンセルトヘボウのマーラー2番

2009年12月13日、バービカンにて。
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Gustav Mahler: Symphony No.2
Mariss Jansons:conductor
Royal Concertgebouw Orchestra
Ricarda Merbeth: soprano
Bernarda Fink: mezzo-soprano
London Symphony Chorus

9月に同じ曲をユーロフスキー指揮ロンドンフィルで聴いたばかりであるが、緻密な解釈と素晴らしい音の響で今回の方が満足度は大きい。それにしても強奏しても全く刺激的にならないコンセルトへボーは本当に凄いオケだ。冒頭の力強い低弦からして深々と柔らかい音が響きわたって、それを引き継ぐ木管や金管も美しさの際立つ音でぞくぞくする。
ヤンソンスはマーラーの指示通り第1楽章で小休止を入れた。このスタイルはキャプランの演奏会以来だが、その時も書いたように、この休止はない方がいいのじゃないかと再び思った。第1楽章からの流れを中断しないで以降の音楽も聞きたいと思うので。今回はその休止を利用して独唱者が入場した。彼らの座る場所が第1ヴァイオリンの斜め後方なのも珍しい配置だ。
第2楽章から第4楽章までも聴衆の心を捉える美しく充実した演奏だった。そして第5楽章。名曲なのでどんな演奏会でもここは感動してしまうが、今日は質の高いオケのせいで感動の深さもいつも以上という気がする。独唱の二人も良い歌唱だしコーラスはいつもどおりの非の打ち所の無い完璧さ。とても幸せな午後だった。
独唱者のリカルダ・メルベートはヴィーン国立歌劇場でなんどか聴いたことがあるが素晴らしいソプラノだ。ベルナルダ・フィンクは名前は知っているが聴いたのは多分初めてだと思う。この人の声もなかなか素晴らしい。
今まで聴いたコンセルトへボーはすべて満足度の高い演奏で、これはベルリン・フィルやヴィーン・フィルでの経験を上回り、私にとって世界一のオーケストラだ。プログラムのページを繰っていたら、このオケに在籍している日本人奏者はヴァイオリン3人とヴィオラ3人の合計6人を数える多さだ。ヴィオラのトップはKen Hakiiという方で、最初の写真でヤンソンスのすぐ後ろに写っている。

Bernarda Fink and Ricarda Merbeth
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by dognorah | 2009-12-14 23:08 | コンサート
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