チェレヴィチキ(Cherevichki)初日

2009年11月20日、ROHにて。

題名とあらすじおよび出演者情報についてはリハーサルの記事を参照して下さい。

歌手ですが、Oxanaを歌ったOlga Guryakovaは最初の方こそ声の固さがちょっと気になりましたが、間もなくそれも取れて高音までよく伸びる美声を楽しむことが出来ました。実はリハーサルの時にちょっとヴィブラートが気になる部分があったのですが本日はそれもなく、堪能しました。彼女を初めて聴いたヴィーン国立劇場での「ドン・カルロ」におけるエリザベッタの時と同様の出来で、健在を久し振りに確認できて嬉しかったです。Vakula役のVsevolod Grivnovはリハーサルも今日の初日も変わらず好調で柔らかくて心地よいテノールが響きます。Solokha役のメゾソプラノ、Larissa Diadkovaは声量もあって立派な歌唱です。ただ、悪魔役のMaxim Mikhailovはリハーサルではよく声が出ていたのに、本日は大変不調で全く声が響かず、残念でした。その他の歌手は概ね十分な歌唱で楽しませてくれました。
この指揮者で管弦楽を聴くのはこのプロダクションが初めてですが、やや不満です。もう少し切れ味よく鳴らして欲しいもので、あまりチャイコフスキーらしさが感じられない気がします。そのために第1幕で冗長さが余計感じられました。ただ、バレーシーンではなかなかよかったという印象です。

このオペラは第1幕と第2幕が合計で80分と長く、筋の運びもやや単調で冗長です。アリアとしては第1幕のSolokhaのもの、Oxanaのもの、Vakulaのものなど聴きどころがあります。第3幕になると俄然テンポもよくなり、たっぷりとバレーシーンもあって最も楽しめる幕です。第4幕では行方不明になったワクラを悲しむソロカとオクサナのアリアがすばらしく、特に最後の二人による二重唱はアリア的には全編の白眉で、歌手がすばらしかったこともあって感動しました。

リハーサルの時はストール席のど真ん中で見たものですから、出来のよい舞台は隅々までよく見えてその点でも大いに楽しめたのですが、今日はオケピット横の席のため、意外に奥行きのある舞台はかなり見切れてしまいました。最初に全体を見ていてよかったと思いました。でなければあれほど舞台のことを褒めなかったかも。ただ、バレーシーンはさすがに間近で見ると細部まで堪能できて満足です。日本人男性ダンサー(多分蔵健太さん)も出演しているのが分かりました。

Olga Guryakova
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豪華な靴型のソリから降りる主役二人
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Gary Avisとバレーダンサー達
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他のバレーダンサー達
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コサックダンサー達と Olga Sabadoch
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演出の Francesca Zambelloと右側は Larissa Diadkova
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余談ですが今日はもう一つ面白いことがあって、いつも読ませて貰っているすばらしいブログIntermezzo の著者とお話しが出来たことです。全く顔を知らなかったのですが、私のオペラ仲間で時々コメントも書いて下さるPrimroseさんから「多分あの人だ」と教えて貰い、無礼にも話しかけてみたらご本人だったというわけです。その人も私のブログを時々覗いているのは知っていましたが、英語で書いているわけではないので写真だけ参照しているんだろうと思います。どんなカメラを使っているのか見せて欲しいと言われました(笑)
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by dognorah | 2009-11-23 00:28 | オペラ
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