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フランスドライブ旅行(その18) -シャルトル大聖堂

今日で今回のフランスのドライブ旅行も終わりだ。夕方5時のフェリーを予約してある。
帰りのルートはル・マンからシャルトル(Chartres)経由でルーアン(Rouen)に行きそこから高速で一路ブーローニュへ。

シャルトルには美しいステンドグラスで有名な大聖堂(Cathedrale de Chartres)があり、私は一度見たことがあるのだが妻が初めてだというので本日唯一の観光コースに選んだ。

この大聖堂はその名の通り大きいので、車で近づくとかなり遠くからでもその姿を認めることが出来る。地平線上にかすかに浮かぶ姿は好奇心を掻き立てる。

しかし町に入ってしまうと建物に邪魔されてかなり近くに行かないと見えない。したがって道路標識でCathedraleを探して運転していくことになるが、まあ中心にあるので迷うことはなかった。どうせ駐車が難しいだろうと思ったのでまっすぐ地下の有料駐車場に入れる。

写真は建物だが大きすぎて一部しかファインダーに入らない。
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ステンドグラスは、たぶん正面の円形のものが一番見所なのであろう(次の写真)。
見るのは2回目のせいかあまり感動はなかった。ここより劣るのかもしれないが美しいステンドグラスはあちこちで見ているし、壮大なゴシック建築の教会も数え切れないくらい見てきたことも原因かもしれない。私としてはこの旅行記の最初のほうで書いたル・アーブルの新しい教会のほうが新鮮味があっていい。
フランスドライブ旅行(その18) -シャルトル大聖堂_c0057725_5463369.jpg

このあとルーアンという大きな町に入ったらまた道に迷って、同じところをぐるぐる回る羽目になった。なぜか港町のディエップだとかカレーといったところへ行く標識がメインの通りに無いのだ。実はこの町は初めてフランスドライブ旅行をした1994年にも迷った記憶がある。太い道路がいくつも走っているものの街の真ん中を流れている蛇行したセーヌ川に架かる限られた数の橋のせいで道路システムがより複雑になっているのだ。しかも交通量はものすごくある。道路幅も片側5車線ぐらいのところも珍しくないが、曲がりたいからといって一番右側の斜線を走っていたら強制的に右折させられたりする。

ともかく何とかディエップ方面へ行く道が見つかり、しばらく走っているとカレー方面の標識も出てきて高速道路に乗れて、ほっとする。後はただひたすら走るだけである。かなりの余裕を持ってフェリー乗り場にたどり着き、旅程も終了した。


最後にフランスをドライブするに当たって気付いて点をいくつか記しておこう。

まず道路事情であるが、基本的にイギリスよりインフラはいい。ただし道路標識はイギリスのほうがはるかに整備されている。また、高速道路で道を間違えたとき、イギリスでは道路を降りてすぐ逆方向に簡単に行けるシステムになっているが、フランスではそういうドジをする人には不親切で、いったん高速を降りたら一般道をくねくねと勘を頼りに行って逆方向に行く道を探し出さなければならない。更に、イギリスと大きく違う点は、高速道路が日本のように有料であるという点である。通行料も結構高い。日本と違う点は短い距離なら無料であることか。

ラウンドアバウト(日本ではロータリーというようだ)の数はイギリスと同じくらい多い。昔は右側から来る車が絶対優先だったのでラウンドアバウトの中の車は入ってくる車に注意しなければならなかったが、今は入ってくる車のほうが一時停止しなければならないというイギリスと同じシステムになっている。当初はイギリス式にするということはイギリスのほうが合理的だと認めることになるので反発もあったようだが、車の数が増加してどうしょうもなくなったらしい。

制限速度は一般道路ではほぼイギリスと同じで、郊外では100km、村の中では80km、市街地では50km程度である。かなり高速で移動できる。

高速道路の最高速度はイギリスの114kmより早い130kmである。数年前まではそこを150kmで走っていてもビュンビュン追い越されたものだが、最近は取締りが厳しくなってみなさん全体に速度は抑え気味である。

広い国土にイギリス以上に高速道路網が発達しているが交通量は多くなく、前後に車影が全く無いことも珍しくない。これは一般道路でもよくある。

次に、ボルドーのワイナリー訪問に関してであるが、どこも快く見学者を迎えてくれるものの予約は絶対に必要である。

予約は現地の宿がリーゾナブルな手数料でアレンジしてくれる場合が多い。自分でするという手ももちろんあるが遠隔地から行きたいシャトーに電話やFAXで連絡を取るというのも面倒なので、私は宿に依頼することをお勧めする。宿を予約するときにそういうアレンジをしてくれるところを選べばよい。

私が今回使ったところは、アレンジの代金はシャトー1箇所に付き6ユーロであった。宿の経営者は地元の人なのでいろいろ融通も利くと思う。現に、私が訪問したシャトーの人はフィリップのことはみんな知っていた。

以上で今回の旅行記を終わります。ここまで読んでくださった方々、ありがとうございました。
by dognorah | 2005-03-29 05:55 | 旅行 | Comments(0)
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