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ガーシュインのオペラ「ポーギーとベス」

2009年10月27日、RFHにて。
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Porgy and Bess:Opera in three acts
Music:George Gershwin
Libretto:Dubose & Dorothy Heyward and Ira Gershwin
(semi-staged concert performance)

Cape Town Opera
Cape Town Opera Voice of the Nation Ensemble:Chorus
David Charles Abell:conductor
Christine Crouse:director

Xolela Sixaba:Porgy
Kearstin Piper Brown:Bess
Ntobeko Rwanqa:Crown
Victor Ryan Robertson:Sportin' Life
Arline Jaftha:Serena
Pretty Yende:Clara
Miranda Tini:Maria
Aubrey Lodewyk:Jake


ああ、何とすばらしい音楽でしょう!ストーリーは殺人が2回も起こるし、麻薬は扱われるし、漁師達は嵐で死んでしまうし、横柄な白人の警官達が乱暴に黒人達を扱ったりでまるで楽しい内容ではないのに、心躍るリズム溢れる音楽に合わせる黒人達の明るい振る舞いのせいであまり悲惨さが感じられません。かえってメロディの美しさが強調されるような感じです。歌手達はなかなかのレヴェルで、歌唱も大変楽しめました。有名なアリアで昔から大好きな「サマータイム」をオペラ歌手が歌うのを初めて聴きましたが、きちんとオリジナル通りの歌唱は気品があっていいものだと感じました。初っぱなでクララが歌うものがいいです。第2幕ではやはりクララが歌詞を変えて歌いますし、第3幕ではベスも歌いますし、オケも時々このメロディを奏でるところがあって全編このメロディがバックボーンになっているようです。この哀愁に満ちた美しい歌がまさにこのオペラを表現していると思いました。合唱もすばらしい味を出しています。管弦楽は恐らくロンドンで掻き集めたものなんでしょう、どこのオケとも表示がありませんでした。打楽器など特殊なものはケープタウンから奏者共々やってきたのでしょう。

公演はセミステージ形式ということで、舞台中央に4m四方ぐらいの小舞台を設けてその上で演技が成されました。時々は二人の男性ダンサーが出てきてモダンダンスも踊るという懲りようでしたが、私は前方中央に近い席だったので指揮者が邪魔でとても見難かったのが残念です。
ともかくこのオペラを見るのも聴くのも初めてでしたが、これほど楽しめるものとは思いませんでした。ROHでも90年代前半に公演していた記憶がありますが是非再演して貰いたいものです。

Cape Town Opera というのは今年で創立10周年を迎える南アフリカのオペラカンパニーです。数は少ないながらちゃんとしたオペラを公演している本格的な団体のようですね。最近ROHの若手研修生にもよく南アフリカ人が採用されますがこういうカンパニーが現地にあるということも大いに関係しているのでしょう。

Xolela Sixaba as Porgy and Kearstin Piper Brown as Bess
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Pretty Yende as Clara and Aubrey Lodewyk as Jake
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Conductor, David Charles Abell
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by dognorah | 2009-10-28 22:57 | オペラ
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