ヘンデルのオラトリオ「スザンナ」

2009年10月25日、バービカンホールにて。
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Susanna:An oratorio in three acts
Music: George Frideric Handel
Libretto after the Apocrypha

Les Arts Florissants
William Christie: conductor
Sophie Karthäuser (Kate Royalの代役): Susanna
Max Emmanuel Cencic: Joacim
Paul Gay: Chelsias
William Burden: First Elder
Alan Ewing: Second Elder
Emmanuelle De Negri: Attendant
David DQ Lee: Daniel
Ludovic Provost: A judge

またまたクリスティ指揮レザール・フロリッサンのすばらしい演奏で心が洗われるような時を過ごせました。いつものようにオケも合唱も好調だったし、歌手も全て納得の歌唱でした。出産間近のケイト・ロイヤルに代わって出演したベルギー人ソプラノ、ソフィー・カルトホイザーは出だしこそやや弱い歌唱という印象でしたがドラマの進行に伴ってどんどんよくなり、第3幕で死刑から無罪になった後歌う喜びのアリアでは美声に加えて迫力も感じさせる熱唱で感嘆させられました。スザンナの夫であるジョアキムを歌ったマックス・エマニュエル・チェンチッチは2年前に聴いた聖アレッシオ以来久し振りですが、あのときの坊主頭が記憶に焼き付いていて、今日の髪の毛にアレっと戸惑ってしまいました。声も2何前の方が印象的でしたが今日も充分美しいものでした。カウンターテノールがもう一人David DQ Leeという人が出ていますが中国系のカナダ人です。東洋人のカウンターテノールを聴くのは初めてです。第3幕しか出ませんが舞台に出てすぐの声は周波数的に分散したものでやや違和感がありましたが、すぐに周波数の拡がりは収斂し、見事な声になりました。そして歌われたアリアの何とすばらしいこと!声は気品のある美しさで高音がきちんと発声されるしニュアンスも豊かで感動ものでした。この人はバロックから現代物まで、またクラシックからジャズまでという広いレパートリーを持っているとのことです。1978年生まれで、あちこちの声楽コンクールで上位入賞している実力者のようで、今後注目したい歌手です。
損な役回りであるエロじじい役の二人ウイリアム・バーデンとアラン・ユーイングは歌唱だけでなく演技も頑張ってくれて笑いを取っていました。バーデンは今年3月のジュリエッタで聴いていますが相変わらず上手いものです。ユーイングはROHの脇役でお馴染みの人です。

William Cristieを挟んでSophie KarthäuserとAlan Ewing
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William Burden and Max Emmanuel Cencic
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David DQ Lee and Paul Gay
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by dognorah | 2009-10-26 22:15 | オペラ
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