City Side Sinfoniaのコンサート

2009年9月15日、St John’s, Smith Squareにて。

ブラームス:ピアノ協奏曲第2番
Gareth Peredur Churchill:Keeper’s Pond(世界初演)
チャイコフスキー:交響曲第4番

ピアノ:Anthony Hewitt
指揮:Steven Joyce

このオーケストラは10年前にGuildhall School of Music and DramaとCity Universityの学生達で構成されて出来たのが始まりで、その後発展を遂げ、現在はロンドンの全ての音楽大学の学生並びに卒業生、それにEuropean Union Youth OrchestraとGustav Mahler Jugendorchesterのメンバー並びに旧メンバーなどによって構成されているnon-professional orchestraということです。演奏会は年に5回ロンドンのあちこちで開催されますが、基金はなく出演者は全て無給だそうです。ではどうやって活動できるのか疑問ですが。ホールの借り賃だって必要だろうし。今日の入場者数から見て切符代だけでは賄いきれないでしょう。寄付を求める行為もなかったし。

指揮者のスティーヴン・ジョイスは1979年生まれでコリン・デイヴィスなどに指揮を学んだそうです。このオケの創設者で10年間やって来ただけになかなか上手いものです。オケは若さと情熱に溢れており、奏者のミスは結構あるものの音楽を作ろうという懸命な姿勢もあって大変楽しめる演奏でした。弦は8-6-5-5-4と小編成なのでチャイコフスキーでは金管とのバランスが取りにくかったでしょう。

ブラームスで独奏した人は恐らく30過ぎだろうと思われますが、マイナーながら世界中のオケとの共演経験も豊富で、堂々たるピアノでした。音の透明度が印象的です。

2番目の曲はウェールズで1980年生まれの新進作曲家の手になるもの。自分の家の近くの風景からインスピレーションを得て作曲したということです。音は古典的ながら、曲の出だしで弦がチョンという音を出した後すぐに金管群が引き継ぎ、叙情的に進んでいくものでまあ楽しめます。演奏時間は7分ぐらい。

ブラームスでは音程的にちょっと不安があった金管群もチャイコフスキーの曲では全くそういうことはなく、朗々と柔らかい音を出して美しい演奏でした。木管群は全曲を通して大変美しい。

普段聴くプロのオケとは聴く方の姿勢も違うのでしょうが、原点に返ったような音楽の楽しみが感じられ、元気を貰って帰宅しました。
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by dognorah | 2009-09-18 01:13 | コンサート
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