「ヴァルキューレ」公演(キーロフオペラ)

2009年7月28日、ROHにて。
終了直後の舞台
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Siegmund: Avgust Amonov
Sieglinde: Mlada Khudoley
Hunding: Gennady Bezzubenkov
Wotan: Mikhail Kit
Brünnhilde: Olga Savova
Fricka: Larissa Diadkova
Gerhilde: Zhanna Dombrovskaya
Ortlinde: Irina Vasilyeva
Waltraute: Nadezhda Serdyuk
Schwertleite: Lydia Bobokhina
Helmwige: Tatiana Kravtsova
Siegrune: Nadezhda Vasilyeva
Grimgerde: Anna Kiknadze
Rossweisse: Elena Vitman

Artists of the Mariinsky Theatre

舞台上の訳の分からない巨大人形達はさておいて、今日も光と映像による演出はまあまあ。第3幕冒頭のヴァルキューレの騎行でのヴァルキューレ達の動きもよく振り付けられていて退屈しない。しかし、主要場面での音楽と舞台上で繰り広げられるドラマの一体感が無く盛り上がらないこと夥しい。特にジークムントとジークリンデの二重唱や最終場面のブリュンヒルデとヴォータンの二重唱ではそれぞれの歌手は頑張っているものの情念でうねるような盛り上がりが欠けていて単に楽譜通りに歌い演奏しています、という印象だ。管弦楽は今日も美しいアンサンブルで、これだけ聴けばヴァーグナーの音楽としては魅力的なはずだが、テンポが遅すぎてドラマがついて行っていない。これはゲルギエフの責任でしょう。昨年一昨年も「ヴァルキューレ」の公演には感動したのに今回は感動なしで極めて残念。

歌手では、今日のヴォータンはこの月曜にバーデン・バーデンで聴いたミハイル・キットで、重々しい声がニキティンよりヴォータンらしい印象だ。しかし第2幕以降は声帯が耐えられなかったのか枯れた声になってしまってがっかり。これでは最後まで潤いのある声だったニキティンの方がよい。
ジークムントを歌ったアフグスト・アモノフは艶のある声で輪郭のはっきりした歌唱が好ましい。ジークリンデを歌ったムラダ・クドリーはやや平凡ながらまあまあ。フンディングもまあまあ。ブリュンヒルデを歌ったオルガ・サヴォワは本来メゾソプラノらしいが、大変立派な歌唱だった。このシリーズ、3人の歌手がブリュンヒルデを歌うが、この人が一番まともだった。フリッカは昨日はあまりいい声とは思わなかったが、今日はしっかりとした声で好演。

ヴァルキューレ達
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フリッカ(Larissa Diadkova)とジークムント(Avgust Amonov)
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今日のヴォータンは黒ずくめ(Mikhail Kit)
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好評のブリュンヒルデ(Olga Savova)
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by dognorah | 2009-08-04 08:22 | オペラ
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