準・メルクル指揮リヨン国立管弦楽団演奏会 (PROM10)

2009年7月24日、RAHにて。

* Takemitsu(武満徹): Ceremonial: An Autumn Ode (8 mins)
* Debussy, orch. Caplet: Estampes - Pagodes (8 mins)
* Ravel: Rhapsodie espagnole (16 mins)

* interval

* Takemitsu: Green (6 mins)
* Sarasate: 'Carmen' Fantasy (12 mins)
* Ravel: Tzigane (10 mins)

* interval

* Toshio Hosokawa(細川俊夫): Cloud and Light (UK premiere) (17 mins)
* Debussy: La mer (25 mins)

* Akiko Suwanai(諏訪内晶子): violin
* Mayumi Miyata(宮田まゆみ): shō(笙)

* Orchestre National de Lyon
* Jun Märkl: conductor

東洋と西洋、フランスとスペイン間の文化交流の結果生まれた音楽作品を集めた演奏会という趣旨らしい。私にとって今日の演奏者は全て初めて聴く人達なので、それも楽しみ。
プログラムは指揮者の好みなのか全て静かに始まる曲ばかり。
武満の最初の曲と細川の曲で笙を使う。宮田まゆみさんが白い衣装に裸足で登場。この楽器の音を聴くのも初めてであるが、雅楽の音らしい繊細な響きながら、普通には西洋の楽器と一緒に演奏するには音の大きさや音色の調和という点で作曲者がしっかりとケアをする必要がある。この武満のものにしろ後の細川のものにしろその点はぬかりない。曲としても繊細で緻密な仕上がりである。しかしこれらの曲を演奏する場合、必ず日本から笙の奏者を呼ばなくてはいけないから、自ずと演奏機会は限られるだろう。
今日のプログラムでは日本の作曲家の作品が断然密度の高い内容で、より楽しめた。サラサーテの曲はさすがに魅力的なもので、諏訪内さんのテクニックもあって会場内が一番湧いた作品だった。チガーヌは奏者のテクニックを披露する趣旨なのかも知れないがあまり魅力的な曲とも思えない。
管弦楽はこのホールで演奏するにはスケールが小さすぎる。特にヴァイオリン群の音が小さめで、曲に期待するダイナミックな響きが出にくい嫌いがある。私の聴取位置(オケの真横)や指揮者の技量のせいかもしれないが。指揮者についてはちゃんとしたホールで他の管弦楽団でもう一度聴いてみたいものだ。

Akiko Suwanai
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Akiko Suwanai and Jun Märkl
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by dognorah | 2009-07-29 23:29 | コンサート
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