The Fairy Queen (PROM 7)

2009年7月21日、RAHにて。

毎年恒例のグラインドボーン上演演目をセミステージ形式でPROMSに持ってくるもの。出演者はほぼオリジナル通り。歌手(一部合唱団員が兼任)が15人、俳優が16人、ダンサーが8人、それに合唱団とオーケストラという大勢の出演者でした。

純粋のオペラかと思ったら違っていて、まずシェークスピアの「真夏の夜の夢」という演劇があり、その一部にパーセルが付けた音楽が演奏されるというものでした。上演時間は途中20分のインターヴァルを入れて4時間という長さでそのうち音楽が入るのは4割程度でしたが、演出もまあまあでダンスも入るし、純粋の芝居があまり好きでない私でも結構楽しめました。笑いを取る場面も多く、会場は大いに沸いていましたね。後半だったか、ディズニー風のぬいぐるみを着たウサギたちが音楽に合わせて踊る場面があるのですが、すぐに数組のカップルになってそれぞれが多様なラーゲで擬似性交動作をして大受けでした。バニーは出てくるけれど子供向けの演しものじゃないよというところでしょうか。また最後の方で登場したアダムとイヴ(原作ではChinese ManとChinese Woman)がリンゴを与えられて食べたらはっとして服を着てしまう場面とか、Hymen役の俳優が指揮者にちょっかいを出して二人で殴り合いの真似をするとか、もありました。

音楽は合唱団の実力がすばらしく、非常に美しいハーモニーだったのが印象的です。アリアでは第2幕のNight (Carolyn Sampson独唱)、Mystery (Claire Debono独唱)、Secrecy (Ed Lyon独唱)、Sleep (Andrew Foster-Williams独唱)と続くところのしっとりとした静けさの表現が秀逸で一番好きな部分でした。
ウイリアム・クリスティはさすがに上手く、軽やかで美しい演奏です。彼がよくやるようにカーテンコールでは歌手全員で多分このオペラのどこかの部分を歌っていました。

The Fairy Queen : Semi-opera in a prologue and five acts
Music by Henry Purcell
Text anonymously adapted from William Shakespeare’s “A Midsummer Night’s Dream”

The Glyndebourne Chorus
Orchestra of the Age of Enlightenment
William Christie : conductor
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by dognorah | 2009-07-23 22:19 | オペラ
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