ゲオルギュー主演の「トスカ」公演

2009年7月14日、ROHにて。

Tosca

先日はリハーサルでネリー・ミリチョウ主演のものを見ましたが、今日はアンジェラ・ゲオルギュー主演です。カヴァラドッシ役のマルチェロ・ジョルダーニが病気で降板になり、似た名前のマッシモ・ジョルダーノが代役となったので今回はヴァラエティに富んだ配役でこのプロダクションを楽しめることになりました。

Director: Jonathan Kent
Conductor: Jacques Lacombe

Tosca: Angela Gheorghiu
Cavaradossi: Massimo Giordano
Scarpia: Bryn Terfel
Spoletta: Martyn Hill
Angelotti: Kostas Smoriginas
Sacristan: Jeremy White
Sciarrone: Matthew Hargreaves
Gaoler: John Morrissey

ゲオルギューはこのプロダクションの初演時にトスカを歌い、ROH登場はそれ以来ですが、声は好調で相変わらずの美声でした。体型も細さを保っているのでよりトスカらしい雰囲気です。第2幕のアリア「歌に生き恋に生き」は特上の出来とはいえなくてもかなりの水準で満足しました。ゲオルギューの衣装はミリチョウのものとは生地も微妙に違い、細部のデザインも異なっています。2-3mの至近距離で彼女を見ることが出来ましたので、顔は年相応ながら胸は大きく開けて色気がたっぷり。ブリン・ターフェルにテーブルの上に押さえつけられて抵抗する場面では乳首がこぼれるんじゃないかと期待心配するほどでした。

マッシモ・ジョルダーノは昨年LPOの定期で公演されたヴェルディのレクイエムに出演したのを聴いたことがありますがオペラでは初めて聞きました。今回は当時と違って髭を生やしていました。第1幕はちょっと緊張していたようで声はやや硬く、マルチェロ・ジョルダーニの方が上手だったかという出来。第3幕は緊張も解けたのかテノールらしい魅力的な高音が遺憾なく出て大変よい出来でした。リハーサルの時と同様拍手が湧き起こり、私からはブラヴォーも。
他の歌手はリハーサル時とほとんど変わらずよい出来です。

オケですが、リハーサルの時も感じたようにアンサンブルよく大音量で鳴るすばらしいもの。今回の公演で初めて聴く人ですがオケのコントロールでそういう特徴を持った指揮者なのでしょう。まだ若そうだけど力のある人だと思います。ただ、もう少し音量を下げた方が良いのじゃないかと思う場面もかなりありました。尤もそれは私の席が指揮者と舞台の間という点も響いているかも知れませんが。

とにかくこのオペラはゲオルギュー並みのスマートな人が歌ってこそトスカらしい雰囲気が出るので、ミリチョウじゃやはり歌唱的にもスタイル的にも不満が残ります。デボラ・ヴォイトは痩せたとはいえまだまだで、本番の切符を買う気になれなかったのはそういうところにあります。今後もこのプロダクションでは魅力を感じる人が歌わない限り切符を買うことはないでしょう。

Angela Gheorghiu
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Massimo Giordano
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Bryn Terfel
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Conductor, Jacques Lacombe
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by dognorah | 2009-07-16 07:54 | オペラ
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