ロッシーニのオペラ「セビリアの理髪師」公演

2009年7月10日、ROHにて。
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Il barbiere di Siviglia: Melodramma buffa in two acts
Music: Gioachino Rossini
Libretto: Cesare Sterbini after Pierre-Augustin Caron de Beaumarchais’ “Le Barbier de Séville”

Director: Patrice Caurier and Moshe Leiser
Conductor: Antonio Pappano

Figaro: Pietro Spagnoli
Rosina: Joyce DiDonato
Count Almaviva: Juan Diego Flórez
Doctor Bartolo: Alessandro Corbelli
Don Basilio: Ferruccio Furlanetto
Fiorello: Changhan Lim
Berta: Jennifer Rhys-Davies

サイモン・キーンリーサイドが題名役を降りてピエトロ・スパニョーリに変わったり、ジョイス・ディドナートが初日に舞台上で右足首を骨折してその後の公演を車椅子に座って歌うなど話題の多い舞台となりましたが、そのディドナートを含めて歌手は全て好調で大変楽しめました。特に前回スキップされたアルマヴィーヴァ伯爵の第2幕後半の大アリアCessa di più resistere(もう逆らうのはやめろ)は本当にすばらしく、フローレスは絶好調でした。初日の観客の騒ぎ方は伝え聞いていましたが、今夜もまさしくそういう状況で一つのアリアに対してROHでこんなに長く拍手が続いたのは見たことがありません。共演のアレッサンドロ・コルベリが懐中時計を取りだして一体何分続くんだと呆れるお茶目ぶりを発揮していたのも面白いシーンでした。

骨折のロジーナは舞台の前面に造られた通路を車椅子で左右に行き来して演技に参加するという変則舞台ですが、歌唱は前回と同じくらい調子よく、そういう状況でよく頑張ったということもあって彼女も歌う度に大拍手を受けていました。

フィガロを歌ったスパニョーリも大変上手く、前回のペテアンよりやや明るめの声ですが全く文句なしです。

バルトロを歌ったアレッサンドロ・コルベリは充分上手いのですが、この役に関しては前回のブルーノ・プラティコの方が線が太くて良い味を出していたと思います。しかしドン・バジリオを歌ったフェルッチオ・フルラネットは演技も含めて前回のライモンド・アチェートより遙かに上手かった。

オケに関しては前回も今回もそれほど優劣はなく、楽しめる演奏でしたが特筆するほどの出来ともいえません。
演出はこうして2回目に見ると軽くて浅いという印象はぬぐえず、第1幕などもともと冗長なこともあってかなり退屈です。舞台装置としてはヴィーンで見たものが遙かにすばらしい。

Juan Diego Flórez & Pietro Spagnoli
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Joyce DiDonato
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Alessandro Corbelli
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Ferruccio Furlanetto
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by dognorah | 2009-07-13 09:00 | オペラ
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