プッチーニのオペラ「トゥーランドット」公演

2009年7月3日、アレーナ・ディ・ヴェローナにて。
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3年振りにヴェローナに行ってきました。でも、今年は天候が悪いらしく、果たして無事に公演が行われるのか行く前からひやひや。到着した今日の午後はよく晴れていて、ちょっと蒸し暑い。スタンステッド空港で昼前の便に乗ることから、朝食は空港で取り、現地で早めの夕食にして9時15分からのオペラ開始に合わせました。場内はあまり風が無くとても蒸し暑い夜でした。そういう状態だから我々は蚊の攻勢をずっと受け続けていました。そうです、ここは蚊がいるのです。
金曜のせいか、演しもののせいか、有名な歌手が出ていないせいかアレーナの客の入りはいまいちで、前回の記憶がある私には非常に寂しいものです。開始30分ぐらい前に行ったのですが石段自由席の前から2番目ぐらいの席を確保できました。声の聞こえ具合からするとこの席でも充分ですね。

Conductor: Daniel Oren
Director: Yuri Alexandrov

Turandot: Giovanna Casolla
Altoum: Angelo Casertano
Timur: Carlo Striuli
Calaf: Piero Giuliacci
Liu: Hui He
Ping: Filippo Bettoschi
Pong: Enzo Peroni
Pang: Stefano Pisani
A mandarin: Armando Gabba

歌手ですが、タイトルロールを歌ったジョヴァンナ・カソッラは声量がある上、張りのある声も美しく大変満足しました。リューを歌った中国人メゾのフイ・ヘも好感の持てる歌唱でこれも満足。しかしカラフを歌ったピエロ・ジュリアッチには不満があります。特に第1幕と第2幕は声量もなく、声も輝かしいテノールからはほど遠いものだったのです。声をセーヴしていたのは明らかで、第3幕のネッスンドルマでは、おや?というくらい張り切って歌い、ブラヴォーを沢山貰っていました。顔が大きい割に背が低く、メーキャップのせいでまるで歌舞伎役者のような容姿です。ピン、ポン、パンやティムール役はそこそこの歌唱でしたが、野外劇場では女性の声域の方がよく響くように思います。

合唱は上手かったと思いますが、オケは3年前と印象はあまり変わらず、音的にはちょっと不満があります。指揮のオーレンはロンドンでの公演と違ってユダヤ教徒の帽子をかぶって振っていましたが、いつものように派手な指揮振りで躍動感溢れる音楽でした。

舞台装置は常に中央に大きな球が置かれ、時と場に応じて左右に開いたり、光を発したりするものです。衣装やデザインは中国風になっています。演出でちょっと変わっているなと思ったのは、リューが自殺したあとティムールも死んでしまうことで、群衆が二人の遺体(人形)を捧げ持っていると、後ろからリューとティムールの霊が手をつなぎ合って階段を上っていくのです。なかなかスマートな処理だと思いました。

公演はまあまあ楽しめるもので、終了後はホテルまで30分かけて歩いて帰りました。そして部屋に入ったら午前2時頃から激しい雷雨となり、あまりに雷が鳴るのでかなり遅くまで眠れなかったほどです。オペラの公演中は空の遠くの方で稲光が頻発していましたが音は聞こえない距離だったのです。それがヴェローナの上空までやって来たのでした。

第2幕のトゥーランドットとカラフ。後ろはピン、ポン、パン
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第2幕のカーテンコール
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第3幕のリュー
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終演後、指揮者ダニエル・オーレンを交えてカーテンコール
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by dognorah | 2009-07-07 06:59 | オペラ
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