アルゲリッチ+デュトワ

2009年4月27日、RFHにて。

プログラム
Sergey Prokofiev: The Love for Three Oranges, Suite
Sergey Prokofiev: Piano Concerto No.3
Sergey Prokofiev: Romeo and Juliet, Suite arr. Dutoit

出演
Charles Dutoit: conductor
Martha Argerich: piano
Royal Philharmonic Orchestra

シャルル・デュトワは昨年11月にフィルハーモニア管を振ったのを聴いていますが、今回はダニエレ・ガッティの後任としてRPOの音楽監督就任後初のコンサートです。ガッティは10年間勤めて、その間彼の数少ないコンサートはさすがと思わせるいい音をロンドンでもあまり評価の高くないこのオケから引き出していましたが、レパートリーや音の傾向の全く違うデュトワにはまた違った意味の期待を抱いています。

最初の曲はコンサート発表時のベルリオーズから変更したものですが、あまり実演では接していない有名曲だけに私としては歓迎。期待通り彼の色彩表現がすばらしいし、活き活きしたリズム感が溌剌とした印象を与えてとても楽しめました。オケの反応もすばらしく、彼の音楽監督振りにも期待を充分抱かせるものです。

アルゲリッチはロンドンではプロムスで一回聴いたきりかなというおぼろげな記憶がありますが、とにかく実演は久し振りです。彼女がロンドンに来るのもかなり久し振りじゃないでしょうか。そのせいか彼女が舞台に登場したとたん大歓声が巻き起こりました。本人も気持ちがよかったことでしょう。今回も昔の夫君の伴奏です。別れてからも音楽では共演することが多いので円満な別れ方をしたんですね。そういう例はヴァイオリンのムターと指揮のプレヴィンでも見られますが。
それはともかく演奏は圧巻でした。今年6月の誕生日が来れば68歳になるけれど、テクニックの衰えなど微塵も感じられない達者な指捌きで、オケとの呼吸も完璧、名演というほかないでしょう。第1楽章でも第3楽章でもコーダの迫力は凄まじいものでした。もっと頻繁にロンドンに来て欲しい人です。今日はご機嫌麗しかったのかアンコールを2曲も弾いてくれました。最初のはよく分かりませんが2曲目は多分ショパン。
写真は終演後にデュトワと共に挨拶するアルゲリッチです。白いものが目立つ髪は非常に長く、演奏中はしばしば耳の後ろに束ねて視界を確保していました。
Martha Argerich and Charles Dutoit
c0057725_21491616.jpg

最後の曲はバレー音楽ですが40分程度にまとめた抜粋です。この全曲は昨年11月にゲルギエフ指揮ロンドン響の名演で聴いていますが、今回はやはりデュトワの特徴がよく出ていた演奏で、より色彩的で派手ですがスケールも大きく迫力がありました。こういう演奏もなかなかすばらしくもっと聴いていたいと思わせるものでした。
ということで今日のコンサートは大満足。今後のデュトワが楽しみです。
[PR]
by dognorah | 2009-04-28 21:52 | コンサート
<< ロンドン国際ピアノコンクール最終日 グリモー+ジョーダン >>