パーセルのオペラ「ダイドーとイニーアス」初日

2009年3月31日、ROHにて。
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Dido and Aeneas: Opera in three acts
Music: Henry Purcell
Libretto: Nahum Tate

Conductor: Christopher Hogwood
Director and Choreographer: Wayne McGregor
The Royal Opera Extra Chorus
Orchestra of the Age of Enlightenment

CAST
Dido: Sarah Connolly
Belinda: Lucy Crowe
Aeneas: Lucas Meachem
Sorceress: Sara Fulgoni
Spirit: Iestyn Davies
Sailor: Ji-Min Park
First Witch: Eri Nakamura
Second Witch: Pumeza Matshikiza
Second Woman: Anita Watson
Dancers of The Royal Ballet

ベルリオーズのオペラ「トロイ人」と同様、トロイ滅亡後にカルタゴに逃げてきたイニーアスとカルタゴの女王ダイドーが恋に陥るも、イニーアスが神のお告げ(今回のオペラでは魔女によるトリック)を受けたということでカルタゴを去り、絶望したダイドーが死ぬ。ベルリオーズのものより遙かに単純で上演時間は約1時間。

今回の上演はこのあとの演目「アシスとガラテア」と同様ロイヤルバレーとの共演という珍しい演出なのが話題です。オペラの筋の進行に合わせてダンサーも踊るというものです。ただ、ダイドーとイニーアスの場合は振り付けがあまり優雅でなく、衣装も含めて体操のような印象で、別にバレーはなくてもいいかと思いました。舞台の作りはシンプルながら美しいもので、オペラの内容には充分即したものと言えます。衣装は結構凝っていて、上半身はいいデザインと思いました。下半身は女性はロングスカート、男性は袴からヒントを得たのじゃないかと思われる襞の多いパンタロン風です。まあエキゾティックで悪くはないですが。

開始前にセーラ・コノリーがこの数週間なにか(多分風邪か)を煩ってきて今でも回復途上にあるのでお含み置きを、とのアナウンスがありました。実際彼女の声は絶好調とはいいがたいものでしたが、まあそこそこ歌えていました。驚いたことに彼女はこれがROHデビューなんだそうです。
相手役のアメリカ人バリトン、ルーカス・ミーチェムはテノールに近い軽めの声で好演でした。
ダイドーのメード、ベリンダ役は主役に匹敵するくらい沢山歌いますが、イギリス人ソプラノ、ルーシー・クロウは爽やかな声でこれも好演でカーテンコールでは盛大な拍手喝采を貰っていました。昨日のリサイタルに続いて今日も歌った中村恵理さん、今回はそれほど歌の量がなかったのですが無難にこなしていました。
ホグウッド指揮のオケは水準の高い出来だったと思います。合唱もなかなか。

下の写真は左からルーシー・クロウ、セーラ・コノリー、ルーカス・ミーチェム、セーラ・フルゴーニです。初日なので女性出演者は全員花束を贈呈されました。
Lucy Crowe, Sarah Connolly, Lucas Meachem and Sara Fulgoni
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次の写真は中村恵理とPumeza Matshikiza、バックに写っているのはダンサー達です。
Eri Nakamura, Pumeza Matshikiza and dancers of The Royal Ballet
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by dognorah | 2009-04-02 04:10 | オペラ
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