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フランスドライブ旅行(その10) -ボルドーのシャトー巡り2

朝11時のアポでシャトー・ムートン・ロッチルドに行く。このシャトーは19世紀半ばにイギリスのロスチャイルド家が購入したのでワイン名の最後にその名前がくっついている。ちなみにこのスペル、Rothschildは英語読みではロスチャイルドだがフランス語読みではロッチルドと発音する。日本ではなぜかこれをドイツ語読みしてロトシルトという場合が多いようだが、いくらロスチャイルド家の祖先がフランクフルトで屑拾いをしていた人とはいえ、フランスのワインにドイツ語読みをするのはいただけない。

ナポレオン3世の命令で1855年にメドックのワインが格付けされたときこのワインは2級だったのが、その後すったもんだして1973年に1級に格上げされた。オリジナルの格付けが変更された唯一の例で、そのとき農業相だったシラク氏が後に大統領になったときはこのワイナリーから盛大にお祝いされたと聞く。

なお、今回は訪問を割愛したが、このムートンの北側に隣接してやはり1級格付けのラフィット・ロッチルドがある。これはフランスのロスチャイルド家所有で、こちらは1級に格付けされたのを見届けて購入したので最初から1級である。
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さて、遅刻はしないようにとフィリップから念を押されていたのでちょっと早めに行って入口などを確認する。シャトー本来の入口は最初の写真に示す立派なもので、道路を挟んで目印のオベリスクが建っている。それが2番目の写真である。なおオベリスクの背後のブドウ畑と建物は第5級格付けのシャトー・ポンテ・カネ(Ch. Pontet-Canet)である。

見学者用入口は別にあり、それを確認してからもう一度ここに戻ってくると、日本人家族が写真を撮っていた。話しかけるとパリ在住の方で、このワイナリーを見学したくてパリから手配したがうまく行かなかったという。それなら私たちと一緒にいけば何とかなるかも、と思い、すぐにフィリップに電話を入れて事情を話し、ワイナリーに連絡してとりなして欲しいと依頼する。数分後にはOKの返事が来たので彼らも見学できることになり、とても喜んでいただいた。(続く)
by dognorah | 2005-03-14 06:49 | 旅行 | Comments(0)
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