「カプレティ家とモンテッキ家」初日

2009年3月2日、ROHにて。
c0057725_2494459.jpg

初日の熱気に包まれてネトレプコとガランチャの共演は無事に開幕しました。
二人の歌唱はリハーサル時とほとんど変わらず好調です。ネトレプコのフレージングは微妙なニュアンスの違いをくっきり際立たせる絶妙なコントロールで、ノーブルさを感じさせるものでした。ガランチャも全く引けを取らずに聴くものを惹きつける上手い歌唱で、ロメオらしい男性的迫力も充分です。メゾソプラノにしては結構高音部が必要とされるオペラですが、その高音部の二人の声質の違いが聴いていて興味深いものがあります。パリで聴いたときはロメオを歌ったディドナートの声がネトレプコの声質にやや似ていて時には違いが分からなくなりますが、今回はあまりそういう印象じゃないです。他の歌手では、ロレンツォ役のパロディがリハーサル時より不調になったのが目立ちました。声も悪いし、肝心の低音も迫力不足。カペリオ役のアメリカ人バスバリトン、エリック・オーウェンはまあまあの歌唱。テバルド役のアルジェンティン人テノール、ダリオ・シュムンクは好不調がない交ぜになったような声で、アリアが少ないからいいもののもう少し頑張って欲しいところです。男声陣に関しては予算不足か。
管弦楽はリハーサル時よりよくなったと思います。
演出に関してはリハーサルの記事で助六さんから頂いたコメントがありましたのでじっくり舞台美術を見ましたが、ペルジーノとラファエロからヒントを得て両者を組み合わせたようなものでした。

とにかくネトレプコとガランチャの歌唱を聴いているとこの上ない幸せ感に浸れますので、これは滅多にない機会、まだまだ見に行く予定です。
下の写真は左からEric Owens、Elina Garanča、Anna Netrebko、Dario Schmunckです。
c0057725_2514074.jpg

I Capuleti e I Montecchi: Opera in two acts
Music: Vincenzo Bellini
Libretto: Feliche Romani

Director: Pier Luigi Pizzi
Conductor: Mark Elder
Giulietta: Anna Netrebko
Romeo: Elina Garanča
Tebaldo: Dario Schmunck
Capelio: Eric Owens
Lorenzo: Giovanni Battista Parodi
[PR]
by dognorah | 2009-03-04 02:51 | オペラ
<< ECOによるフォーレのレクイエム ヴァーグナー「さまよえるオランダ人」 >>