バレンボイムの弾き振りコンサート

2009年2月13日、ミラノスカラ座にて。

Daniel Barenboim
Filarmonica della Scala

Programme
Ludwig van Beethoven
Concerto No 1 in C maj. Op. 15 for piano and orchestra

Arnold Schönberg
Pelleas und Melisande Op. 5, symphonic poem

トリスタンとイゾルデの翌日にこれをやってくれたのでついでに聴きました。余談ですが、トリスタンとイゾルデの切符は予約後すぐにロンドンまで郵送されてきたのですが、このコンサートの切符は遂に届かず(一緒に購入した友人の方はちゃんと届いていた)郵便事故だったようです。しかし当日Box Officeに行って事情を説明するとその場で紙にさらさらと席の詳細を書いてサインしたものをくれました。これを見せるだけで問題なく席に着けました。今回の席は正面天井桟敷の上から2番目の2列目でした。目の前に柱があるので売れ残っていたんですね(初めての私にはそんなことは分かりませんでした)。それでも前列の人がきちんと背もたれに身を預けて座っていると隙間からピアノもオケも見えます。しかし前の人が身を乗り出したりすると全く見えなくなります。オペラなら文句を言ってきちんと座って貰いますがコンサートは音が聞こえればいいのでそのまま与えられた条件で聴いていました。因みに私の後ろに通路があって更にその後ろに3列目の席があります。そこは当然全く舞台が見えないので、演奏中は客は私の後ろに立っていました。要するに休憩場所付きの立ち見席なんですね。
オケピットは無かったかのようにきちんと舞台がピットのエッジまでせり出してオケはかなり客席に近づいて演奏されます。音は非常によかったです。前日も感じましたがこのオケの実力はなかなかのものです。

最初に演奏されたベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番、バレンボイムは背中を聴衆に向けた標準的な姿勢で弾き振りです。演奏はピアノもオケも非の打ち所のない立派なもので感嘆しました。ピアノの音は力強くクリアで、特に奇をてらうこともなくひたすら正統的な演奏で格調の高さを感じさせます。前日にあの長いオペラを指揮して翌日にこれというのも凄いことだと彼の超人的能力にただただ感心するばかりです。

2曲目のシェーンベルクは1903年に作曲されたもので、こういう曲の存在さえ初めて知りました。リヒャルト・シュトラウスばりのロマンティシズムに溢れた叙情的なパートが多い曲です。演奏時間は約45分で、気持ちよく音の饗宴を楽しめますがやや退屈感も感じました。バレンボイムは今日のコンサートもすべて暗譜で指揮していました。
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by dognorah | 2009-02-17 23:46 | コンサート
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