チャイコフスキー「スペードの女王」(コンサート形式)

2009年1月30日、バービカンホールにて。

ゲルギエフ率いるマリーンスキー劇場のロンドン公演の一つです。全てコンサート形式ですが歌手、合唱(少年合唱は除く)、管弦楽が大挙して訪問し3日間に渡ってロシアのオペラを上演します。今日はその第1日目です。

Pyotr Ilyich Tchaikovsky (1840 – 93)
The Queen of Spades (1890)
Libretto: Modest and Pyotr Ilyich Tchaikovsky, based on Alexander Pushkin’s novella

Orchestra and Chorus of the Mariinsky Theatre
Eltham College Trebles
Valery Gergiev: conductor

Vladimir Galusin: Herman
Natalia Timchenko: Liza
Larissa Diadkova: Countess
Edem Umerov (Yevgeny Nikitinの代役): Tomsky/Zlatogor
Alexey Markov: Yeletsky
Kristina Kapustinskaya: Polina/Milovzor
Olga Trifonova: Priliepa
Alexander Timchenko: Chekalinsky
Alexander Morozov: Surin
Elena Vitman: Governess
Tatiana Kravtsova: Masha
Gennady Bezzubenkov: Narumov
Viktor Antipenko: Chaplitsky, Master of Ceremonies

名演です。感動しました。演劇部分を取り除いて音楽だけを鑑賞したわけですが、過去2回舞台を見ているROHの公演では経験していない充実した音楽的感動を与えてくれたワレリー・ゲルギエフにブラヴォーです。歌手は脇役も含めて全てがレヴェルの高い歌唱で、合唱も管弦楽も第一級の演奏でした。

主役のヘルマンを歌ったウラディミール・ガルーシンはこの役とオテロを得意としているテノールだそうですがホセ・クーラよりもっと暗い声はこの役にはぴったり。歌は上手いし声量はあるし迫力はあるし、凄い歌手です。各アリアとも感動の名唱でした。
リサを歌ったナタリア・ティムチェンコは清らかなソプラノ・リリコの声で、まだ若そうだけど上手い歌手です。
伯爵夫人を歌った年配のメゾソプラノ、ラリッサ・ディアドゥコワは素直でよく通る声がすばらしく、年齢を感じさせません。
トムスキーを演じたエデム・ウメロフは代役ながらやや明るめのバス声が迫力満点で、伯爵夫人の3枚のカードのエピソードをみんなに聴かせる部分では、最後の盛り上げ方が管弦楽と共にど迫力で、もう参りました。
独唱陣はすべて暗譜で歌っていました。

ゲルギエフは指揮台も指揮棒も使わず。顔を見ると以前よりちょっと老けたかなという印象ですが、音楽は最高の出来でした。管弦楽団は各パートとも卓越した音でした。マリーンスキー劇場恐るべし。

最初の写真は中央のValery Gergievと、右端がVladimir Galusinです。
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次の写真は主要歌手4人が揃って、左からLarissa Diadkova、Vladimir Galusin、Natalia Timchenko、Edem Umerovです。
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by dognorah | 2009-02-01 22:16 | オペラ
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