2009年1月10日、バービカンホールにて。
Haydn: Die Schöpfung (The Creation) Freiburg Baroque Orchestra RIAS Chamber Choir René Jacobs: conductor Thomas Quasthoff: Raphael, Adam (bass-baritone) Julia Kleiter: Gabriel, Eve (soprano) Maximilian Schmitt: Uriel (tenor) 今年はハイドン没後200年記念年(他に、ヘンデル没後250年、パーセル生誕350年だそうです)。きっと公演が多いことでしょうが、早速ながら聴いてきました。 有名なオラトリオですが、実演で聴くのはこれが初めてです。 オーケストラ、合唱、独唱陣が全てすばらしい出来で、渾然一体となった演奏に大いに感動しました。元々曲がそうなんでしょうけれど実に美しい演奏で非の打ち所がありません。 フライブルグ・バロック・オーケストラはジューリオ・チェーザレ以来二度目ですが、前回と同じく今回も現存バロックオケの最高峰と思いました。アンサンブルといい、木管独奏といい、自由闊達にしてきちんと統制の取れた響きといいほとほと感心。 合唱も質の高さを誇示する出来で、女性陣の制服もなかなかお似合いです。 独唱者達は全員ドイツ人で全て初めて聴く人たちですが、3人ともとても水準が高いと思いました。ソプラノもテノールも気品が高くて柔らかい伸びのある声が魅力的ですし、トーマス・クヴァストホフはサリドマイド禍のハンディがありながら頻繁に舞台に出ている理由がよく理解できる上手い歌唱でした。小さい体なのに凄い低音も出ますし。彼は今年50歳になります。ということはあのサリドマイド禍から約50年が経ったということですね。 ソプラノのユリア・クライターは長身の美人ですが、ドレスのデザインがなかなかで、ネックレスとのマッチングもすばらしい。 写真は左からThomas Quasthoff、René Jacobs、Julia Kleiter、Maximilian Schmittです。
by dognorah
| 2009-01-11 11:04
| コンサート
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Comments(15)
こんにちは。今日は、いい天気ですね。
エントリを見て、「あれ、これ来週だったはず?」、と。そして今目の前にあるのは、「1月10日」とかかれたチケット。今年の目標はスケジュール管理。 僕もこれ、なまで聞けるのを楽しみにしていたんです。それに、クヴァストホフも久しく聞いていないので。いい演奏だったんですね。ドイツ語圏の歌手は、余りロンドンには来ない印象がありますが、結構いい歌手が多いようですね。
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dognorah at 2009-01-12 00:03
あれー、守屋さん勿体ない!こんなすばらしいコンサートを。
私の場合は買ったはずで手帳にもスケジュールが書いてあるのに切符がないということがままあります。コンサートホールでまとめ買いした場合、スーパーのように品目明細付きのレシートを呉れないのでホントに買ったかどうか後からは分からないんですよね。 クヴァストホフと発音するんですね。ありがとうございます。読み方が分からなくてネット検索しても原語スペルと日本語の読みを併載しているページは滅多にないものですから。この読みで検索するとフンメルさんのページがヒットして、読んだことを思い出しましたが名前までは記憶に残らないんですよね。記事の方を修正させていただきます。
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Sardanapalus
at 2009-01-12 00:11
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今年はバロックオペラが多くなりそうな記念年ですね♪日本でも少しはやってくれるかしら?東京だけでしょうけど、テレビ中継を入れてくれれば少しは気分を味わえますからね。
それにしても、見るからに素晴らしそうなメンバーですね!そして、名前を聞いたことが無かった歌手もチェックさせていただきます。クライターはファッションセンスも素敵ですね。やっぱりこれくらい華やかな(お似合いの)ドレスで歌ってもらえると目にも嬉しいです。
こんにちは。
ヤーコプスのことですから、オペラティックな魅力に溢れる、迫力ある演奏だったのでしょうね。 今年ヘンデル没後250年ですが、やはりハイドン没後200年には押され気味(笑)・・・でもこの曲はハイドンがヘンデルのオラトリオに触発されて書いたので、年頭に演奏&鑑賞する意義が大いにある曲かもしれませんね。
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dognorah at 2009-01-12 01:40
Sardanapalusさん、ROHでも4月にはパーセルとヘンデルを組み合わせた演しものをやりますしね。東京もきっといろいろやるでしょう。
クライターは歌もさることながら割と近くだったにも拘わらず双眼鏡で衣装をじっくり見る気になりました。ちょっと古典的なデザインですがよく似合っています。
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dognorah at 2009-01-12 02:35
REIKOさん、初めまして。ヘンデルの専門家なんですね。ヘンデル普及協会会長のような活動ですか(^^) ブログの記事は全部読ませていただきました。
私は少しずつヘンデルのオペラを聴いているうちに好きになって、コンサート形式であれ上演があると聴きに行くことにしています。近年ロンドンでも上演は増えました。しかし舞台上演は少なく私は多分過去に6つほどオペラを経験していますが、舞台上演は「ヘラクレス」と「オルランド」だけです。しかし今月は「セメレ」の舞台を見る予定で、4月には「アチスとガラテア」を見ます。今年はかなり増えそうです。
薄っぺらなドイツ語の知識をひけらかすと、「Qua-」や「Que-」で始まる単語は「クヴァ」、「クヴェ」と発音します。
ヤーコプスは「四季」で素晴らしい録音があるので、こちらも発売にならないかと期待しています。 >今月は「セメレ」の舞台を見る予定 チューリッヒですか?
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dognorah at 2009-01-12 09:02
>セメレはチューリッヒです。よくご存じですね。
12月にバルトリのことを書いた時に、彼女の今年のスケジュールを調べていて見つけました。レポート、楽しみにしています。
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sarahoctavian
at 2009-01-12 19:11
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Dognorahさんも4月のDidoとAcis&Galatea行かれるんですね!”も”っと言っても、私はまだチケットも手に入れてないんですが~飛行機とホテルは準備万端。今夜はヘラクレスサールでミヤノヴィッチのバロックコンサート。気になるアルト歌手がヘンデルやヴィヴァルディを歌うので、私にとってヘンデルイヤーの幕開け。3月にはTarmelanoに行きたいな~と思ってます。
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dognorah at 2009-01-12 22:01
sarahoctavianさん、Friends of Covent Gardenでも4月の切符はこれから申し込みです。それが済んでから一般売り出しですね。だから未だ誰もその切符は入手していません。
今夜は蚊とんぼのように細いミヤノヴィッチですか。私は一度しか経験していません。 11-12月の公演ではなく3月のTarmelanoということはCencic狙いですか?
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助六
at 2009-01-13 10:07
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クライターはドレス共々スラリと美しいですね。先日ガルニエでフィデリオのマルツェリーネ歌ってましたが、ラフな舞台衣装でアイロンかけたりしてると、やっぱりドイツ女性の体型。
「天地創造」は私も11月末にヘルヴェッグで聴きましたし、もう随分前ヤコープスでも「四季」を聴いたことがあるんですが、ハイドンのオラトリオは私にはどうもピンと来ないものの一つです。 チューリッヒのバルトリの「セメレ」とステンメの「トリスタン」、私も本気で興味引かれましたが、結局断念しました。レポート、私も楽しみにしております。
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sarahoctavian
at 2009-01-13 16:02
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ドタキャン魔(?)のミヤノヴィッチさまのコンサート、開幕前にプロモーターが出てきて「悪いニュースが~」っと切り出したので焦りましたが・・風邪で体調悪い中なんとか歌ってくれました。そのことはこれから記事にします。ほんと細いですよね~彼女。だから病気しやすいのかなって心配しちゃった。TarmelanoはCencicが悪役を演じるのを聴いて(見て)みたくって、森の熊さん顔のDanielsはパスしました。
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dognorah at 2009-01-13 22:09
助六さん、
>クライターは・・・やっぱりドイツ女性の体型。 実は彼女をアップで撮った写真もあるのですが、イメージがつぶれるので敢えて出しませんでした(^^; 助六さんもチューリッヒを検討されたんですね。 実はトリスタンは日程の関係で今回は断念です。その代わりにシモンです。今月はROHの公演が極端に少なく、禁断症状を起こしそうなので、急遽チューリッヒを手当てしたのでした。
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dognorah at 2009-01-13 22:14
sarahoctavianさん、お目当ての歌手が体調不良というアナウンスはよくありますが、意外によく歌えるときもありますよね。記事を楽しみにしています。
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ロンドンに在住です。オペラ、バレー、コンサート、美術展などで体験した感動の記憶を記事にし、同好の方と意見を交わしたいと思っています。最新の記事はもちろん、過去の記事でもコメントは大歓迎です。メールはここにお願いします。
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