ワーグナーのオペラ「ニーベルンクの指輪」 -第2部「ヴァルキューレ」

見てきました。午後5時開演で10時半終了の長丁場である。コベントガーデンは、普通は7時半始まりであるが、上演時間が長くかかるものでも遅くとも10時半には終了することになっているらしく、そこから逆算して開演時間を決める。途中、休憩時間は30分+65分で、2回目の休憩時に食事が取りやすくなっている。私は開演前に軽く食べていたので近所のパブへ行ってラガーを1パイン飲んでスタミナを補給しただけだが。

今日の主な配役は、
 ブリュンヒルデ: Lisa Gasteen
 ヴォータン: Bryn Terfel
 ジークムント: Jorma Silvasti
 ジークリンデ: Katarina Dalayman
 フリッカ: Rosalind Plowright
 フンディング: Stephen Milling

歌手たちの出来はすべて高水準で、終演後の拍手と歓声はいつになく大きく長かった。Terfelも今日はいつもの好調さで声量のあるバスが心地よい。期待のGasteenは相変わらずの張りのあるしかも豊かな声だがイゾルデのときほど滑らかではなく、高音部が時折金属的な響きになっていたように思うが気にするほどではない。しかし、よくこれだけ水準の高い歌手が揃ったこと。

オケも前回同様気合の入った演奏で、パッパーノはあまり強弱を際立たせないが、メロディーの歌わせ方はほんとに美しくさせる。

舞台だが、今回はあまり印象的ではなかった。太い金属の螺旋をオブジェとして舞台中央に配してモダンな感じを出しているが、第1幕と第2幕が基本的に同じだし、舞台はもう少しゴタゴタ的印象を少なくして欲しい。

第3幕もちょっと煙を使いすぎでうっとうしく、構成も好きじゃない。この場面でももっと太い螺旋があり、これはいい感じである。ただ、その螺旋の中央に大きなついたてみたいなものがあってぐるぐる回転するのはあまりいただけない。

最後にブリュンヒルデを取り巻く炎はどういう風にするのかちょっと楽しみだったが、この金属螺旋の上を炎が走って全体がめらめらと燃える工夫は意外感もありなかなかのものであった。

ということで今日は音楽的には満足、舞台の作りにちょっと不満というところである。

この続きの「ジークフリート」と「神々のたそがれ」は2005-2006年のシーズンに上演されるのでしばらく間隔が開く。
[PR]
by dognorah | 2005-03-10 10:37 | オペラ
<< ウォーレス美術館(Wallac... フランスドライブ旅行(その7)... >>