ロイヤルバレー「オンディーヌ」ドレスリハーサル

2008年11月29日、ROHにて。
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写真はカーテンコールで、左からYuhui Choe、Yohei Sasaki、Genesia Rosato、Valeri Hristov、Alexandra Ansanelli、Kenta Kura、Mara Galezziです。

Ondine
Ballet in 3 acts

Music: Hans Werner Henze
Choreography: Frederick Ashton
Conductor: Barry Wordsworth
The Orchestra of the Royal Opera House

Ondine: Alexandra Ansanelli
Palemon: Valeri Hristov
Berta: Genesia Rosato
Tirrenio: Kenta Kura

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最近はリハーサルでしか見ないバレーですが、昔ベータマックスヴィデオテープでマーゴ・フォンテインが演じるこの演目を持っていた記憶が作用して見ることにしました。人気がないようでリハーサルはかなりガラガラでした。また、これを宣伝する右の写真のようなポスターも記憶にあり結構魅惑的なのですが、実際の舞台ではこれに類するシーンは一切ありませんでした。

主役のアレクサンドラ・アンサネッリは妖精らしいすばらしい踊りで大満足。相手役のワレリー・フリストフは登場したときは貴族的雰囲気をたっぷり漂わせていい感じ、踊りも悪くないのですが、二人で踊っているときの表情が単調でちょっといただけません。呆けたように口を半分開けて踊る癖はやめてほしい。片やアンサネッリは場面に応じた仕草や表情も見事なので余計目立ってしまいました。蔵健太は上手かったと思うのですが衣装のせいで微妙な動きは目立ちません。第3幕に出演した佐々木洋平、Mara Galezzi、Yuhui Choeはなかなか魅せる踊りだったと思います。水の精や森の精による群舞が沢山あって、よくできた振り付けでとても楽しめます。

全幕を通して舞台装置も衣装もよくできていてそれらしい雰囲気がよく出ています。第2幕の船が波に揺られてローリングを繰り返すシーンなど甲板の船員達が前傾および後傾姿勢を状況に合わせて取ることでまるで船がローリングしているような錯覚を与えてくれますし。第3幕ではパレモンがベルタと結婚してしまったのを責めるように波間に見えつ隠れつしながらオンディーヌが踊るシーンなどとても上手く考えられたダンスと舞台装置です。

音楽はヘンツェにしてはおとなしいもので、さすがにバレーのために作曲しただけに美しいフレーズもありますが全体としてはそれほど魅力的な音楽とはいえないと思いました。でも、バレーとしてはかなり楽しめるもので、あまり上演されないのが不思議です。

次の写真は左からValeri Hristov、Alexandra Ansanelli、Kenta Kuraです。フリストフの後ろに小林光が写っています。
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by dognorah | 2008-12-02 07:00 | バレー
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